中村倫也、ミステリー愛好会会長役も「このサークル界隈の人とは友達になれないと思う」【<屍人荘の殺人>連載】
本格ミステリーに思いもよらぬ展開とトリックを加え、前代未聞の国内の主要ミステリー賞4冠を達成した小説「屍人荘の殺人」。その映画化にメインキャストとして参加した神木隆之介、浜辺美波、中村倫也にリレー形式でインタビューを敢行!
第3回は、大学生探偵・明智恭介役の中村倫也。彼が演じるのは、大学のミステリー愛好会の会長で、自称・探偵“ホームズ”。学内の事件をかぎつけ、クビを突っ込んでは助手の“ワトソン”こと葉村譲(神木)を振り回していく役柄だ。
――中村さんが演じられた明智恭介は、学内の事件を推理する探偵“ホームズ”を自称していますが、大学に長年在籍している年齢不詳の学生でもありますね。
明智は年齢不詳というか、社会に出たくない人なんだろうなと思っていました。それこそ、とことん普通の大学生である葉村とのやりとりを見ていても、その行動、その発言を含めて、面倒くさいこと極まりない人物ですよね。
――確かに、明智は大学内で事件の匂いをかぎつけると、その現場に急行。でも、推理がどうこうの前に何にでも首を突っ込み、葉村を振り回しているところがありますね。
だから面倒くさいこと極まりない人物なんですよ。明智を演じる上では、大学生という設定ではあるけれど、僕の実年齢(32歳)よりも少し上の35歳ぐらいの感じで捉えていました。とにかく社会に出たくなくて、許す限りは大学に居残る人なんだと思って演じていました。