神木隆之介からおねだり!中村倫也「今日はやけに甘えてくるな(笑)」【<屍人荘の殺人>連載】
国内の主要ミステリー賞4冠を達成した今村昌弘の小説「屍人荘の殺人」を、神木隆之介、浜辺美波、中村倫也という豪華キャスト共演で映画化。本作は神木、浜辺、中村が演じる大学生探偵を中心に、クセ者たちが集まるペンション「紫湛荘(しじんそう)」とその周囲で起きる不可解な連続殺人事件を描いたミステリーだ。
そのキャスト陣をリレー形式のインタビューで紹介していく連載の第6回を飾るのは、前回に引き続き、神木隆之介と中村倫也の二人。互いに「倫くん」「隆」と呼び合う彼らのやりとりからは、年齢やキャリアを超えた仲良しぶりが伝ってきた。
仕事とかオンの状態では振り回しがちかな(中村)
――大学のミステリー愛好会に所属する自称“ホームズ&ワトソン”の明智(中村)と葉村(神木)。劇中の関係性としては、推理ベタで万年助手の羽村が会長の明智に振り回されていますが、実際のお二人は振り回す側? それとも振り回される側?
神木「どっちだろ、どっち?」
中村「自分のことで言うと、仕事とかオンの状態では振り回しがちかな。だけど、プライベートでは相手に合わせることが多い気がする」
神木「仕事のときは振り回す?」
中村「まあ、振り回すというよりも、自分が指示を出さないといけないときもあるしね」
神木「それは仕方がないことだよね」
中村「とはいえ、僕らがやっている俳優という職業は、自分ではそんな気がなくても、周りが顔色をうかがってくれることも多いじゃないですか。だから、周りに気を使わせているところもあるのかなと。加えて、芝居になったら妥協はできないので、そういう意味では振り回していることの方が多いのかなとは思いますね」
神木「僕は平和主義者だから、自分的にはあまり振り回すことはないと思うけど…」
中村「でも、隆は現場で延々と物まねをしていたりするでしょ。それについては?(笑)」
神木「そうか! そういう意味では振り回しているかもしれません(笑)。でも、理想を言えば、振り回されているように見えて、自分の手のひらの上で相手をうまく転がせるのが一番かなと」
中村「それって、夫婦関係でよく言う一番いい奥さんじゃん(笑)」
神木「そうなのかな(笑)。でも、相手が暴走したときにはちゃんと調整してあげ、『あー、そうだね』なんて言いながらフォローができるのが理想ですよね」
中村「隆はゲーム好きだけど、ロールプレイングゲームでもそういう戦い方なの?」
神木「いや、戦士として本気で戦う方なんですが、普段の生活ではフォローを入れたい質なんですよね」
中村「僕はゲーム内で4人パーティを組むなら、そこで欠けているところを補えるようにするけど」
神木「僕は攻撃しかできない(笑)」
中村「じゃあ、隆は確実に振り回す方だね(笑)」