さらば青春の光「ギャラの未払いはありました」事務所独立からの“逆境”と復活秘話
女性スキャンダル時の記憶は「すっぽり抜けている」
――少し話は戻りますが、事務所を辞め、仕事が減っていた中、追い打ちをかけるように東ブクロさんの女性スキャンダルが報道されたんですよね?このことはどのように森田さんに切り出されたのですか?
東ブクロ:もうね、そのあたりの記憶がすっぽり1年くらい抜けているんです。
森田:それではこの取材逃げられへんで(笑)。
当時やっていた番組のロケが終わって、スタッフさんたちとご飯を食べに行った時に、「実はこういうことになっている」と言い出したんですよ。でも、なんかさらっと言っていて、スタッフさんたちも、そんなに深刻な反応ではなかったですね(笑)。
東ブクロ:だめなことですけど、個人的に、こんなに大きくなると思っていなかったので…。
――コンビを解散するという話や、険悪なムードになることは?
森田:そういうのはなかったですね。僕は、僕自身がだらしなくて、楽して稼ぎたいと思っている、芸人になるくらいの人間やから、単純に「すげえな」「芸人やな」と思ったんです。
周りからは解散を勧められましたけど、僕自身は、またネタとかを頑張れば、上に上がれるのかなというふうに思っていました。
ただ、スキャンダルがあって、「いろんな人に迷惑を掛けたから、ほんまに頑張っていこう」と言っていた次の仕事で、こいつがパーマをあててきたんです(笑)。その時はさすがに腹が立ちました。「あれだけいろいろ“やらかした”やつがパーマあてられる?」と。
東ブクロ:それは、年を越して、正月になったからですね。時期的なものです。
森田:でも、そういうところがこいつのオモロイところなんです。普通、そんな発想にならないじゃないですか(笑)。
東ブクロ:どんな理由にしろ、“解散しない”という道を選んでくれたことは、本当にありがたいと思っています。