<シャーロック>西谷監督、獅子雄がバイオリンを弾くシーンについて「創作ダンスを踊るというのも考えました(笑)」
ディーン・フジオカ(DEAN FUJIOKA)が主演を務め、12月16日(月)に最終回を迎える“月9”ドラマ「シャーロック」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系※16日は夜9:00-10:24)で演出を担当する西谷弘氏にインタビューを実施。作品に対する思いなどを語ってもらった。
本作は、アーサー・コナン・ドイルが生んだ「シャーロック・ホームズ」シリーズを原作にしたミステリー。原作での“シャーロック・ホームズ”に当たる誉獅子雄役のディーン、“ジョン・ワトソン”にあたる若宮潤一役の岩田剛典がバディを組んで難事件を解決していく。
西谷「主人公たちがどう成長していくかというのが根底にほしかった」
――「シャーロック」制作の経緯を教えてください。
外国古典文学が最も似合う男であろうディーンさん主演で、1話完結の事件ものをやりたいということから、候補にあった「シャーロック・ホームズ」シリーズをやろうということになりました。アーサー・コナン・ドイル氏は、もともと歴史小説と冒険小説を書きたかったそうですが、僕は“シャーロックとワトソンの男二人の冒険物語”という方に関心がありました。
――物語やキャラクターはどうやって決めていかれましたか?
原作の物語を軸に、ドイル氏がどんな冒険小説を作りたかったのかを想像し、僕は若宮目線で始めたいと思っていました。
(獅子雄と若宮の)二人がすでにバディとして活躍しているところからドラマが始まって、第1話のストーリーは途中の回でエピソード0としてやるという案もありました。
しかし、冒険小説というからには、さまざまな体験を通して、主人公たちがどう成長していくかというのが根底にほしかったんです。獅子雄は天才ですからね。それなら若宮がワトソンとして生まれる瞬間から描こうと決まりました。