忽那汐里が地域の現実と向き合い、成長していく内気な女子高生役に!
NHK総合で5月5日(木)に放送する福岡発地域ドラマ「見知らぬわが町」の取材会がNHK放送センター内で行われ、主演の忽那汐里、いしだあゆみが出席した。
同作は、かつて炭鉱で栄えた町、福岡・大牟田に暮らす高校生の竹本望美(忽那)が家族や町に触れ成長していく姿を描く。望美は、学校になじめず不登校に悩んでいた。夏休み最後のある日、自転車で町外れに出かけると炭鉱のやぐらを発見。それを境に、望美は町の歴史にのめりこんでいく。
主演を演じた忽那は「今回の作品で初めて九州を訪れ、初めて“大牟田弁”にも挑戦しました。大牟田の深くて意外と知られていない悲しい歴史をテーマに主人公・望美が町を駆けめぐります。主人公に目的ができ、前に進めるようなそんな作品になっています。見てくださる方が、この作品を見て前向きな気持ちになっていただければと思います」とコメントを。
そんな忽那が演じる望美の祖母・絹子を演じたいしだあゆみは「九州のスタッフの方とのお仕事は初めて。本当に素晴らしいスタッフで、穏やかで優しくて真面目で、スタッフのお人柄が出ている作品になったと思います。そして私は女性としてもう少し時間が経ったらこういう優しい大らかなおばあちゃんになりたいなと思うような素敵なおばあちゃんをやらせていただきました。共演した(忽那)汐里ちゃんはすごく可愛くて、演技も透明感があって、ワンシーンごとにすごく悩んで精一杯真剣にお芝居をしてくださいました。本当にこんな可愛い孫がいたらなと思いましたね(笑)」と作品を振り返った。
また、出演した2人には思い出の深い作品になったようで、忽那は「これまで出演させてもらった作品もほとんどの方たちが先輩だったんですけど、ここまで直接的に関わってくれたのがいしださんが初めてだったので、ものすごく思い入れの深い作品になりました」と語る。また、いしだは「私事ですが、ロケの前日、急に母が亡くなりました。母はこのドラマの土地・大牟田出身です。ロケの始まる前、私はこの大牟田の駅のベンチで母の写真を持って座っていたんです。その時これまで思ったことがなかったんですが、ふと、仕事を辞めたいなぁと思ったんです。でも次の日、大きい声で『おはようございます』と言って現場に入ったんですが、やっぱり仕事が楽しいんですね。それで死ぬまでこの仕事を続けようと思いました。そんなことがあって、とても印象深い作品になりました」と明かした。
5月5日(木) 昼3:05-4:20 NHK総合で放送