上白石萌歌と共演
――今回は座長ということになりますね。
私、座長なんですね?(笑) お話をいただいた時は、それも含めてプレッシャーだったと思うんです。皆さんを引っ張っていけるのかなぁって。でも、改めて考えた時に、私は引っ張っていけないんですよ。ふふ(笑)。
今回はキャストも素晴らしい手だれといいますか、本当に引き出しが多くて、ユーモアのある方々ばかりなので、皆さんに甘えようかなって。できないから始まる、できない座長を“支えてあげよう”みたいな(笑)。
私は引っ張ってはいけないので、足を引っ張るような覚悟で、みんなで作り上げていけたらいいなって思っています。
――2019年の「新語・流行語大賞」の年間大賞で選ばれた「ONE TEAM」みたいな?
あ、それでお願いします(笑)。
――強引でしたね(笑)。でも、共演者は注目な面々がそろっていますね。
萌歌ちゃんが最年少なんですけど、とっても純粋無垢なイメージがあるので、萌歌ちゃんが今回の“濃いキャスト”の中でどう染まっていくかというのはとっても興味があります。
それに、作品の中でも萌歌ちゃんの役は萌歌ちゃん自身と似た部分、共通する部分があると思うので、どう環境と役柄が作用していくのかというのを、間近で見られるのはすごく楽しみですね。
――作品を作り上げていくという点で、舞台はやはりドラマとは違いますか?
違いますね。安心感があります。緊張はしますけど、映画やドラマほどはしないですね。目の前に役者さんがいて、頭から最後までストーリーが流れていく中で、“うそ”がないから。
一人で舞台に立ってお客さまの心を動かそうとすると緊張してしまうと思うんですよ。でも、そうじゃなくて、みんなでその空間を作り上げているからこそ、舞台のほうが安心する感じがあります。
――舞台は体力的にきついと聞きます。
それは人それぞれかもしれないです。映像の方が(撮影で)ナイターがあったり、時間が遅くなったり、早朝だったりするので、時間的に不規則ですから。脚本がなければ覚える時間も少ないですし。
舞台は、脚本もある中で1カ月半くらいお稽古があり、(はじめから)スケジュールが決まっているので、みんなでどういう作品にしていきたいかというのも明確になっている分、私は舞台の方が心の負担も少ないかもしれないですね。
2月28日(金)~3月11日(水)
会場=東京・世田谷パブリックシアター
※愛知・島根・兵庫・香川・長野にてツアー公演あり
原案=江戸川乱歩
作・演出=倉持裕
音楽=斎藤ネコ
出演=倉科カナ、上白石萌歌
江口のりこ、柳下大、池谷のぶえ、粕谷吉洋、千葉雅子
大空ゆうひ、正名僕蔵、梶原善
公式サイト=https://setagaya-pt.jp/performances/osei2020.html
※新型コロナウイルス感染症の拡散防止により、ツアー公演含め全日程の公演が中止となりました。