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あの名作舞台をハイキングウォーキング「『吉本新喜劇』みたいな感じかと…」

2011/04/30 13:00

インタビューに応じた鈴木Q太郎、高橋愛、松田洋昌(左より)
インタビューに応じた鈴木Q太郎、高橋愛、松田洋昌(左より)

シェークスピアの名作とその裏話を、2部構成で一つの作品に仕立てた舞台『喜劇「ハムレット」&悲劇?「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」』が5月18日(水)より東京・渋谷のさくらホールで上演。

1部の「ハムレット」ではジャニーズ事務所の長谷川純がハムレットを、モーニング娘。の高橋愛が恋人のオフィーリアを演じ、2部の「ローゼンクランツ―」ではNON STYLEやハイキングウォーキング、ハリセンボンなど吉本興業の芸人たちが、ドジな2人組・ローゼンクランツとギルデンスターンを日替わりで演じる。ハムレット(長谷川)やオフィーリア(高橋)も2部のところどころに登場し、1部とは違う顔を見せるという演出だ。

本作に出演する長谷川、高橋、ハイキングウォーキングの松田洋昌と鈴木Q太郎の4人に話を聞いた。

――出演が決まった際の、率直な感想を教えてください。

長谷川「いやあ、驚きましたね。高橋さんや吉本の皆さんと一緒に立つ舞台というのは新しいものが生まれそうだなと、楽しみでしょうがなかったです」

高橋「モーニング娘。を離れて、一人の仕事をすることは多くないのですが、すごく面白そうな舞台で、呼んでいただけて光栄でした」

松田「率直に言うと、俺たちには無理じゃないかなあって思いました(笑)。大変な仕事を受けちゃったなあと…」

Q太郎「ほんとにね、最初は『吉本新喜劇』みたいな感じかなと思ってたんでね…。台本をもらったらセリフの量がケタ違いで、難しいし、わーどうしようって。まだセリフ覚えてないです(苦笑)」

――「ハムレット」と言えば、言わずと知れた名作だと思いますが、皆さんはどんな感想を持っていますか?

長谷川「僕はローレンス・オリヴィエが演じたモノクロの映画を見たことがあって、それがすごく印象に残っていますね。セリフで言うとやっぱり、『生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ』がグッと来ます。この作品のメッセージは、すべてそこに集約されているんじゃないかと思うくらいです」

高橋「やっぱり言葉が難しくて、最初はよくわからなかったんですよね。でも、けいこを重ねるうちに、難しい言葉の奥に深い思いを見出すことができてきて。けいこをしながら、人生について学ばせてもらっているような気持ちです」

松田「『ローゼン-』はトム・ストッパードという方が書いた傑作なんですけど、これも言葉や内容はもう難しくて…。『ハムレット』で脇役だったローゼンクランツとギルデンスターンが、いずれ殺される運命なのにも気付かずにコントみたいな会話を繰り返しているんですけど…正直、良くわからないです(笑)。舞台はどうなることやら」

Q太郎「どうなるんでしょうね~。僕らは、とりあえずコントやっとけばいいんでしょうかね~?」

松田「いやダメでしょ(笑)。どうしていいのかわからないけど、とりあえず怒られるくらいまで僕らの考えでやり切ってみようかなと。たくさんの名優の方々がこれまで演じてきた役で、そういう方々にはどうやっても追いつけないんで、僕らなりに良さを盛り込めたらいいですね」

長谷川「芸人の皆さんは毎公演キャストが変わるので、1日1日、その日にしかできない舞台になるというのは新しいですよね」

高橋「わたしたち1部のキャストも2部に登場するんですが、毎回違う芸人さんとやるお芝居はどうなるんだろうと楽しみです」

――「ハムレット」のセリフでは、オフィーリアに言う「尼寺へ行け!」という有名なものもありましたね。皆さんはこんなキツい言葉を言われたことはありますか?

Q太郎「僕はしょっちゅうですよ。コントが終わった後、松田に毎回『新潟に帰れ!』と言われます」

松田「だって3分のコントなのにセリフ忘れちゃうんですよ、こいつ!」

Q太郎「あと昔、合コンに行った時、お金がなくて1次会で帰ったら、女の子たちに『2次会行かねえのかよ、この甲斐性なし!』と捨てゼリフをいただきました。あと…」

松田「もういいよ!」

高橋「(笑)。わたしは『他のメンバーに抜かれるぞ』とつんく♂さんから言われたことがあります」

一同「えー!!」

高橋「決して気が緩んでたわけじゃないんですけどね」

長谷川「でも、そうやって叱ってもらえるのはいいことですよね。磨けば輝くから言ってもらえているんですもんね」

松田「うわー! その考え方偉いわー!!」

――最後に、長谷川さんからメッセージをお願いします。

長谷川「僕自身はハムレットを演じることに不安もあるんですが、その不安も含めてハムレットなんだと思いながら演じてみたいなと思っています。ハムレットがいろいろな人生の試練にぶつかりながら、真っ白な気持ちで突き進んでいく姿を、特に若い方に見てもらいたいです。人生とは、人間とはという壮大なテーマを感じて、何かを持ち帰っていただければと思います」

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

舞台
喜劇「ハムレット」&悲劇?「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」
2011年5月18日(水)~29日(日)
東京・渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
※追加公演 5月31日(火) 東京・シアター1010にて
公式サイト
http://hamrz.com

画像一覧
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