KAN&山崎まさよしのスペシャルユニット“YAMA-KAN”が「楽演祭」に登場【ライブレポート】
ライブレポート
開演時刻となり、ステージの両サイドからそれぞれ姿を現した2人。穿き慣れたジーンズに青いハットという山崎に対し、KANはタキシードに白い翼をつけた出で立ち。舞台中央で合流し、観客に挨拶すると、KANはおもむろに「じゃんけんしよう」と提案。「何でですか」と不思議がる山崎に、KANは「どちらが先に演奏をするかを決める」と答え、早速じゃんけんが繰り広げられた。
勝利したKANの演奏からライブを始めることに。じゃんけんに負けた山崎は一旦ステージ袖に消え、1人ステージに残ったKANはグランドピアノの前に座り、「世界で一番いちばん好きな人」を弾き語りで披露。その優しい音色と歌声で観客を酔わせた。続いて、「次に演奏する曲は、僕がデビュー当時、まだ甲州街道沿いに住んでいた頃に作った曲です。CDにはその頃住んでいた部屋の引き戸の音が入っていて、いまだに切なくなる歌なんです」と言って演奏したのは、山崎の「ツバメ」。
曲の途中から山崎もハーモニカで参加したが、演奏し終えてすぐに「よくもまぁ、ぬけぬけと自分の曲として歌えますねぇ。そんなレッドブルみたいな、翼を授けられた格好して!(笑)」とKANに猛(?)抗議。
「これ、僕の曲です。エピソードも僕のエピソードです」と種明かししたのち、仕返しとばかりに山崎が「結婚生活も長くなるとカミさんとうまくいかないときもありまして…。そんなときに作った曲です」と話してKANの「カレーライス」を披露した。
こうしたお互いの楽曲のカバーを聴けるのも、YAMA-KANのライブならでは。思わぬサプライズで観客を楽しませた。また、お互い洋楽への造詣も深いことから、洋楽のカバーも行うことにした2人。ギルバート・オサリバンの「Alone Again」を提案する山崎に対し、エルトン・ジョンの「Your Song」を推すKAN。
ここで再びじゃんけんを行うと――勝利したのはKANだったが、「(山崎に)譲ります」と言って「Alone Again」に決定。……したはずが、2人の「Alone Again」の演奏に合わせて、最初の歌唱を担当するKANが歌ったのは「Your Song」。これには観客はもちろん、山崎も「よくそんな器用なことができますね」と思わず感心する一幕も。気を取り直し、今度は山崎が先に歌う形で無事に「Alone Again」が披露された。
その後、ギターの佐橋佳幸を迎えて山崎の楽曲「セロリ」を。さらにドラムの河村“カースケ”智康、ベースの鹿島達也も加わって「Let’s form a R&R band」(山崎)などを演奏。バンドサウンドによるグルーヴ感溢れるパフォーマンスに、客席からも自然と手拍子が沸き起こった。
日時:2020年1月9日(木)
LIVE:18:30開場/19:00開演
会場:テアトロ・ジーリオ・ショウワ
チケット料金:5,500円(税込) 一般発売:2019年12月15日(日)
お問合せ先:ディスクガレージ 050-5533-0888(平日12:00〜19:00)
出演:YAMA-KAN(KAN×山崎まさよし)
楽演祭 特設サイト:https://gakuensai-betsukado.com