綾野剛、刑事役で北川景子と初バディ「禁断の題材で新境地に立つことができました」
中山七里のクライム・サスペンス小説「ドクター・デスの遺産」が、綾野剛主演、北川景子共演で映画化されることが決定した。
2010年に作家デビューし、“どんでん返しの帝王”の異名を取る作家・中山の作品を実写化した映画「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」は、深川栄洋が監督を務め、安楽死を手口とする連続殺人犯と刑事の息もつかせぬ攻防戦をスリリングに描き出す。
綾野は、主人公の警視庁捜査一課の敏腕刑事・犬養隼人を、北川は、綾野のバディ役で冷静沈着な女性刑事・高千穂明日香を演じる。
本作の撮影は、2019年7月~8月の酷暑続く真夏に行われ、現在は編集中。2020年11月に全国公開を予定している。
綾野剛コメント
禁断の題材にとうとう触れてしまった思いでなりません。撮影中も、この作品の強度に耐えうる表現ができているのか?と自問自答の日々でした。しかし、そこで大きな支えとなり現場を包み込んでくれたのが、初バディである北川景子さん。
2度目の共演ですが、本当に頼もしく、常にブレない芯の強さと清らかさがあります。深川監督、各部署スタッフ、キャストと共に、新境地に立つことができました。
お届けできる日が、今から楽しみです。
北川景子コメント
「お父さんが悪いお医者さんに殺された」という男の子からの通報をきっかけに、2人の捜査一課コンビが連続殺人犯を追いかけることとなります。
最後まで誰が犯人なのか分からない緊張感と、私たちが犯人像にたどり着くまでのもどかしさ、焦燥感をお客様に感じていただけるように撮影していきました。
事件を追えば追うほど、犬養、高千穂それぞれが「命の尊厳とは何か、安楽死は善か悪か」と悩みほん弄されていくので、その感情を細かく、丁寧に演じられるよう取り組みました。
アクションも少しあるので、かっこよく、暑い夏に負けないように(熱中症にもなりましたが)、がんばりました。
綾野さんとは2度目の共演ですが、2人1組でずっと動く役は初めてです。綾野さんは、常に役と向き合っておられる熱い方です。
犬養が一つのことに集中した時にかもし出す殺気や、こうと決めたら一直線に突き進んでいく勢いは、綾野さんなのか犬養さんなのか、分からないほどでした。
私は部下でありながら、そんな綾野さん演じられる犬養を冷静に、時々あきれながら、時々乱暴に扱いながら見守る役です。手のひらで転がしていると言っても過言ではありません。
現場でも、気がつけば綾野さんをずっと観察していました。綾野さんは思いつきでいろんなことをお芝居に取り入れたり、好奇心旺盛な子どものような一面があると、今回初めて気がつきました。そんな綾野さんを、後輩ながら微笑ましく見守ってきた夏でした。
私たち凸凹コンビをどうぞ楽しみにしていてください。
原作:中山七里「ドクター・デスの遺産」(KADOKAWA/角川文庫)
監督:深川栄洋
出演:綾野剛 北川景子 ほか
映画公式サイト: doctordeathmovie.jp
(C)2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会