<劇団4ドル50セント>福島雪菜、セクシーな幼稚園の先生役に「本番はトチりません!」
「マザコン野郎!」というせりふは小松の幼少期の経験から誕生?
「アセリ教育」で主演を務める小松は、その見どころを聞かれ「少年マンガのようなスピーディーなバトルで、いろんな強敵と戦っていく話ですが、それに対しておバカさんたちが反旗を翻すという構図になっていますので、その展開を楽しみつつ見ていただければと思います。
せりふが早口ですけど、しっかり届けなくてはいけないので『アセリ教育』というタイトルですが、僕たちはアセらず落ち着いて、みんなで一致団結して走り抜けられればいいと思ってます」と回答。
対する「学芸会レーベル」の主演・福島は「いたずら好きな幼稚園児と特殊能力を使える幼稚園の先生たちのいる幼稚園の話です。そこに私が演じるみゆきせんせいという伝説の女が帰ってきて、荒らしまくるんですけど、親子のちょっとした絆の話があったり、心に闇を抱えてる子どもたちとかいろいろ個性的な人たちが出てきたりするので、一人一人の成長を見届けていただけたらうれしいなと思います」と語った。
さらに「昨日初めて本番の衣装とメークでの場当たりをこの舞台でやったんですけど、自信満々で待機していたらまさかの出トチりをしてしまって(笑)。場当たりでトチったので、本番は大丈夫だと思います!」と力強く宣言。
伝説の幼稚園の先生をセクシーさ全開で演じたが「『アセリ教育』の方ではキラキラと笑っている役ですけど、中屋敷さんから『せっかく2作品出るんだから、違うキャラがいいよね』って言われて、そこからヒントを得て作り上げていきました」と役作りについて聞かせた。
また「学芸会レーベル」で幼稚園児を演じた岡田は「本当に園児か?っていうような江戸っ子口調の役で楽しいです。毎日幼稚園に通ってるテンションで稽古に通わせていただいてました」とコメント。
2作の題材にちなんで、幼稚園や学校の思い出を聞かれると、加藤は「高校受験の発表を見に行って、友達3人のうちの1人だけ落ちて2人が何とも言えない空気になった」と答えつつ「こんな答えで大丈夫でした? 僕に答えさせたの失敗でした?」と苦笑。
小松は「子どもの頃はマザコンで、初めて幼稚園に行くバスに乗せられるときに、母親の髪をつかんで拒否して怒られました。今回の舞台の『マザコン野郎!』っていうせりふはそこから来てます」と明かした。
最後に、小松が「笑いにあふれていて、肩肘を張らずに気楽に見られる作品になってますが、でも教育の問題だったり、僕たちも考えなくてはいけないところもあるお話になっていると思います。純粋に笑って楽しめる。でも何か伝わって心に残っているという感覚になると思うのでぜひ劇場に足を運んでいただけたらと思います」と締めのコメントを。
福島も「真面目に地に足をつけないといけない部分もありますけど、あまり力み過ぎず伸び伸びと楽しみながら演じられたらいいなと思いますので、楽しいなと思っていただけた方は、2度3度と何度も劇場に運んでください!」とアピールして、囲み取材を終えた。
2020年の劇団4ドル50セントはさまざまな劇団や演劇ユニットとのコラボによる舞台を上演していくことを発表しているが、次作は4月に「Mrs.fictions」とのコラボ公演が予定されている。
取材・文=青木孝司
「学芸会レーベル/アセリ教育」
1月30日(木)〜2月9日(日)東京・DDD青山クロスシアター
作・演出=中屋敷法仁(柿喰う客)
「学芸会レーベル」
出演=福島雪菜、前田悠雅、岡田帆乃佳、仲美海、田代明(劇団4ドル50セント)
牧田哲也、加藤ひろたか、淺場万矢、とよだ恭兵、村松洸希、永田紗茅(柿喰う客)
小松準弥、広川碧、平田裕一郎
「アセリ教育」
出演=福島雪菜、前田悠雅、岡田帆乃佳、湯川玲菜、隅田杏花、立野沙紀(劇団4ドル50セント)
牧田哲也、加藤ひろたか、齋藤明里、永田紗茅(柿喰う客)
小松準弥、広川碧、平田裕一郎
▼公式サイト
https://www.4dollars50cents.com/