――ドラマのようであり、ドキュメンタリーでもあるという不思議な作品ですね。
私にとっても完全に初めての感覚でした。この企画が動き出してから、プロデューサー、監督、脚本家といったスタッフの方たちと何度も打ち合わせをしました。とにかく面白そうだなという印象が強かったです。
でも、いざ旅に出る前日になったら急に焦り始めて。想像つかないところがいいんだけど、どうなっちゃうんだろうという不安がありました。
でも、やったことがないからやってみたいなと。ものすごくチャレンジングな作品になるだろうなと思いました。
――ドラマですから台本はあるんですよね?
あります。映画やドラマに出演するときはしっかりとセリフを頭に入れて現場に行くんですが、今回は共演する方たちのほとんどがプロフェッショナルの役者さんではなかったんです。
現地の方にその場でお願いして出演していただくこともありました。
だから、きっと台本通りにはいかないだろうなと思ったので何となく全体を把握して、あとは現場で対応していく。まさにドラマ半分、ドキュメンタリー半分でした。
――現地の人たちとの“共演”はいかがでしたか?
物語としての流れは一応あるんですが、やっぱり全然その通りにならない(笑)。奇跡的に思い描いていた通りになることがありつつも、出たトコ勝負なところが多かったです。そこから生まれる化学反応が面白かったですね。
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