窪田正孝「二人とも地面に顔がついちゃうんじゃないかなくらい」監督と話し合い<映画「ファンシー」>
窪田「役者と監督という関係性ではなかなかできない絆みたいなものが、本作の映像に詰まっている」
窪田は、自身のペンギン役についての印象を聞かれ「最初、原作と一緒にこの企画の話をいただいた時に、“ペンギン”って書いてあって、原作を読ませてもらっても“ペンギン”しかいなかったから、これは…どうするのかな? 特殊メークかな? とか思っていたら『このままで』と言っていただいて」と、戸惑ったという当時の心境を振り返った。
さらに監督との話し合いでは「監督が低姿勢でお話をされるお人柄なので、僕もどんどん下に行って、二人とも地面に顔がついちゃうんじゃないかなくらいで。『監督のやりたい意向に、僕は寄り添っていきたいです』『いやいやいや、ご自由にやってください』『いやいやいや…』というのを、一番最初にやったのが記憶に残っています」と監督とのやり取りを明かし、会場は笑いに包まれた。
ほか、ペンギンを演じるにあたってリサーチしたかという問いには、「リサーチ…」と少し考えつつ、「原作にもあり、映像で見ていただければ分かると思うんですけど、とにかく冷やす。僕、家が冷えているからなのか、現場中に大熱を出しまして…ちょっと寒かったのもあったんですけど、体調を崩しやすい役だったので、リークしているのか、僕がダメなのか分からなかったんですけど、一瞬撮影を止めてしまったこともありました。その節はすみませんでした」と撮影現場の寒さが伝わってくるエピソードも。
そんな窪田との初共演について、永瀬は「人類を超えていますからね、鳥類。世界で2、3人しかいないんじゃないですかね、鳥類を演じられる役者さんっていうのは。最初のカットから(窪田は)自分のペンギン像というのがしっかりあって、どんどんペンギンにしか見えなくなっちゃってましたね」と窪田のペンギン役を絶賛。
それに対し、窪田は「(永瀬と)監督とのお二人の関係性にほっこりできて、そこに携われたことが何よりうれしかったです。役者と監督という関係性ではなかなかできない絆みたいなものが、本作の映像に詰まっているなと。それもお二人の長いお付き合いがあったからなのかなと思って、見させてもらっていました」と話した。
公開中
原作=山本直樹
監督=廣田正興
出演=永瀬正敏、窪田正孝、小西桜子
配給=日本出版販売
(C)2019「ファンシー」製作委員会
※R15+指定作品