<植田真梨恵>“ほぼ初披露”のレア曲など全25曲を熱唱! 圧倒的な歌声で魅了
「エモーショナル」という言葉は彼女のためにあるのではないだろうか。
若者がよく使う“エモい”の最上級の言葉として、“真梨恵モい”という言葉を作った方がいいんじゃないかというくらい、ピッタリとハマる。もちろん、褒め言葉だ。(分かりにくい)
そんなことを考えながら、粉雪舞い散りそうな肌寒い有楽町、元は映画館だった音楽ホールを後にした。「愛に保証なんかいらない」と口ずさみながら。
感情型シンガーソングライター・植田真梨恵が、2月9日に東京・ヒューリックホールにて「植田真梨恵 LIVE of LAZWARD PIANO “Academic!”」を開催。三度の飯よりラズワルドピアノが好きなザテレビジョンが同ライブに潜入し、主観に満ちたライブリポートを送る。
愛が伝わっていたのか、いつもライブに誘ってくれるプロモーション担当から「たまにはライブリポではなくお客さんとして来てください」とご配慮いただき、前日まではお客さんとしてのんびり見ていようと思っていたが、予習で見た「Live of Lazward Piano -凍てついた星座-」大阪市中央公会堂公演のBlu-rayで心変わり。
「おまえの仕事は何だ?」と画面越しに植田に怒られたような気がして(被害妄想)、ヒューリックホールに着くころには“推し事”ならぬお仕事モード。
そんな血気盛んなおじさんのハートを鎮めるかのように、ホール内には淡々とピアノ音が鳴り響く。「まあ落ち着け」と言われているかのような心地よい時間の後、幕が開くとピアニスト・西村広文の手が静かに走り出す。
植田の曲ではない、どこかで聞いたことがある旋律が。ショパンのいわゆる「別れの曲」だ。西村のピアノ独奏から入り、おもむろに現れた植田のボーカルがそれにプラスされ、ショパンの名曲に植田ならではのオリジナル歌詞が付き、2人にしかできない「別れの曲」がここに響き渡る。
1曲目から圧倒されたかのように、曲が終わってもしばし観客は拍手することすら憚られるほど。一呼吸おいて大きな拍手が沸き起こり、今度はそれを収めるかのごとく2曲目「スメル」につながる。
恐らく意図していないとは思うが、どことなく、特に間奏で西村が奏でるピアノにショパン風のアレンジが加えられていたような錯覚を覚え、1曲目との親和性に勝手に興奮していると、カラフルな照明が会場の気分を高めていく。
2月9日東京・ヒューリックホール東京
<セットリスト>
M1. 別れの曲(ショパン)
M2. スメル
M3. メリーゴーランド
M4. JOURNEY
M5. くちびるの奥
M6. アリス
M7. 苺の実
M8. 変革の気、蜂蜜の夕陽
M9. よるのさんぽ
M10. Stranger
M11. 砂漠の果てに咲く花
M12. 未完成品
M13. スルー
M14. I was Dreamin' C U Darlin'
M15. ダイニング
M16. ひねもす
M17. コンセントカー
M18. 中華街へ行きましょう
M19. 犬は犬小屋へ帰る
M20. ルーキー
M21. S・O・S
M22. センチメンタリズム
M23. ハルシネーション
EN 1. ソロジー
EN 2. 朝焼けの番人
植田真梨恵ライブツアー2020「わくわく実験さん(仮)」
9月18日(金)DIME(香川)
9月21日(月)熊本B.9 V2(熊本)
9月22日(火)DRUM Be-1(福岡)
9月25日(金)GOLDEN PIGS BLACK STAGE(新潟)
9月26日(土)仙台ダーウィン(宮城)
10月3日(土)金沢vanvan V4(石川)
10月4日(日)名古屋クラブクアトロ(愛知)
10月11日(日)Sound Lab mole(北海道)
10月16日(金)BIGCAT(大阪)
10月18日(日)セカンドクラッチ(広島)
10月25日(日)EX THEATER ROPPONGI(東京)
【HP】uedamarie.com