稲垣吾郎「誠実な医者だと思いながら演じています」
――ご自身の役柄についての印象と、楽しみにしている読者の方々へのメッセージをお願いします。
医師・大崎茂義という人物は一見風変わりに見えるかもしれませんが、なにか突拍子もないことをするわけではなく、医者としての信念を持ち、理想と現実に苦しみながらも、ヒロイン・喜美子と息子の武志を支えていく誠実な医者だと思いながら演じています。
第22週からの「スカーレット」については、内田(ゆき)チーフプロデューサーからいただいた言葉がすごく印象的でした。これから喜美子は息子の病気という苦難を迎えるわけですが、その中で“生きる”ということをテーマにしたお話にしたいとおっしゃっていて…。
希望や勇気、そして生きることを、視聴者の皆さんにもう一度考えていただく作品になるよう、その一部として貢献できたらいいなと思います。
第22週(3月2日[月]~3月7日[土]放送)のあらすじ
喜美子は信作(林遣都)から頼まれて観光客向けの陶芸教室を開くことになる。武志は亜鉛結晶を用いた作品に挑戦することに。うまくいけば雪を降らせたような仕上がりになるはずだ。そんな折、喜美子は照子(大島優子)が敏春(本田大輔)のことで病院に行くのに付き合い、医師の大崎を見かける。
陶芸教室のあと、喜美子は初心者に陶芸に親しんでもらうことにやりがいを感じ、子どもを含めた地元の人たちに楽しんでもらおうと考える。喜美子は改めて、陶芸教室を自分で企画し、八郎(松下洸平)にうきうきと計画を話す。一方、亜鉛結晶を使った作品は無事完成。陶芸の次世代展に応募した武志は、体調に不安を感じる。人づてに聞いた喜美子は心配するが、武志は受けつけない。
ある日、武志から大きな病院での検査の必要があると聞かされる。武志の前では不安を押し殺す喜美子。2人で訪れると、担当はあの大崎医師だった。検査を受け、武志が命にかかわる病気にかかっているとわかる。大崎は親身な言葉をかけるが、喜美子は容易に受け止められず、武志に病名告知をするか悩む。いつもどおりに振舞おうとする喜美子だがついに照子の前で…。