憎しみの涙とうつろな瞳、心に秘めた不安と孤独…横浜流星が見せた演技の振り幅<シロクロ>
放送中の「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系)に主演する横浜流星の演技に高評価が集まっている。3月1日放送の第8話では、直輝の父の死にまつわる新事実が発覚。横浜は、憎しみや悲しみ、冷酷さなど様々な表情を見せ、視聴者を釘付けにした。(※以下、ネタバレがあります)
復讐一直線の直輝がふと見せた寂しさ
父・哲也(田中圭)が何者かによってコアラ男の濡れ衣を着せられた。父に罪を着せた張本人・佐島(佐藤二朗)に「いつものようにあなたのやり方でシロクロつけてはいかがですか?」とけしかけられ、直輝の目には激しい怒りの色が浮かんだ。
怒りに燃える直輝が恋人のあずさに向けた顔は恐ろしいほどに冷酷だった。宿敵・佐島の娘であるあずさに「利用するために近づいた」と言い放ち、「直輝のことが好きなの。直輝のためならなんでもするよ」とすがるあずさを空虚な目で見下ろした。
あずさも利用して佐島の悪事の証拠をつかむと、佐島との直接対決になだれ込んだ。佐島が「あなたの父親を殺した」と口にすると、直輝は憎しみの涙で顔をゆがめながら言葉にならない叫びをあげ、佐島を何度も殴りつけた。
その一方で、孤独や寂しさをにじませるシーンも。リコ(清野)に「復讐がどうなろうと、普通に楽しい人生を送るんだよ」と最後の言葉をかけられると、ふと幼い子どものような不安げな表情に…。復讐へのゆるぎない決心がぐらついたのだろうか。しかしその後、催眠でレンに戻ったリコを一瞬優しい表情で見つめると、「今までありがとう」とつぶやき立ち去った。