珠玉のロックドキュメンタリーが集結した“ロック映画フェス”が開催! ピストルズの傑作ドキュメントも19年ぶり公開
「D.O.A.」(19年ぶりの上映)
1970年代末、イギリスを中心に世界的に吹き荒れたパンク・ムーブメントの中心であり、世界で最も過激だったバンド、セックス・ピストルズ初のアメリカツアーの様子を中心に、デッド・ボーイズ、シャム69、ジェネレーションXなど、当時絶頂期を迎えていたさまざまなバンドを追ったパンクドキュメンタリーの最高傑作。
アメリカでの異様ともいえる熱狂の中、観客との暴力沙汰、ベースで殴りかかるシド・ヴィシャス、極限まで張り詰めた緊張感と毒々しい空気を克明に記録。そして、何といってもドラッグ漬けでまともに話さえできないシドとナンシー・スパンゲンの貴重な(ヘロヘロの)インタビューは必見だ。
「悪魔とダニエル・ジョンストン」(14年ぶりの上映)
世界中のアーティストたちを魅了し、2019 年に他界した天才シンガー・ソングライター兼アーティスト、ダニエル・ジョンストン。本作は、その繊細さゆえ躁鬱病に苦しむダニエルの狂気、創造性、そして愛を描いた傑作ドキュメンタリー。
誇大妄想に苦しむ天才アーティストの原点から、現在までの浮き沈みの激しいドラマティックな人生、破天荒なエピソード、さまざまな禁断症状や挫折、そして痛ましいまでの贖罪の数々。ヒップスターの栄光の裏側に隠された驚愕の真実に迫った感動作。
「AMERICAN HARDCORE」(9年ぶりの上映)
1970年代末~1980年代にかけて、全米の地下世界で爆発的に吹き荒れたUSハードコア/パンクムーヴメント。メジャーレーベルとの関わりは無く、自主レーベル、ライブ、ファンジンなどで独自のネットワークを築き、巨大なムーヴメントに成長していった。
本作は、リアルタイムで世界的に紹介されることのなかったムーヴメントの最盛期、80年から86年をインタビューと当時の貴重な映像とで綴ったドキュメンタリー。全60バンド、インタビュー総勢94名、本編使用楽曲数は76曲におよぶ、80年代USハードコアパンクの壮絶ドキュメント巨編。
「ミニットメン:ウィ・ジャム・エコノ」(14年ぶりの上映)
ブラック・フラッグのグレッグ・ギンが運営するレーベル「SST レコード」の第1号リリースとなった奇跡の突然変異バンド、ミニットメン。変則的なリズムの上にクリーントーンのギターととてつもないうねりのベースが乗った前代未聞のサウンドで、聴く者に衝撃を与えた。
1985年のメンバーの事故死により、その歴史に終止符が打たれたミニットメンの活動と魅力を、50名以上のそうそうたるミュージシャンたちの熱い思いと、当時の貴重なライヴ映像で綴る。
6月12日(金)~7月9日(木)シネマート新宿、6月12日(金)~6 月25日(木)シネマート心斎橋にて開催
http://underdocs.jp/