珠玉のロックドキュメンタリーが集結した“ロック映画フェス”が開催! ピストルズの傑作ドキュメントも19年ぶり公開
「END OF THE CENTURY」
1974年ニューヨークにて結成、1曲2分足らず爆音3コードパンクのスタイルを確立、イギリスのセックス・ピストルズやクラッシュから現代パンクのグリーン・デイまで世界中のそうそうたるバンドに影響を与え続けているラモーンズ。
そんな彼らの今まであまり語られることの無かった光と陰を、バンドに関った多くの人々、そして過去在籍した全てのメンバーの証言をもとに記録したドキュメンタリー。
「FUGAZI:INSTRUMENT」
マイナー・スレットでUSハードコアパンクを開拓したイアン・マッケイが、“ポスト・ハードコア”を実践すべく80年代後半に結成したワシントンDC発のバンド、FUGAZIの軌跡を追ったドキュメンタリー。
本作は1987年から1998年のライブ映像を中心に、レコーディングのシーンやインタビュー、舞台裏の貴重な映像が織り込まれ、さまざまなシチュエーションでFUGAZIの意思が表れている。
「バッド・ブレインズ/バンド・イン・DC」
アメリカン・ハードコア/パンクの最重要かつ最速のバンド、バッド・ブレインズを追った2012年製作のドキュメンタリー。1976年ワシントンDCにて結成した彼らは、あまりに激しいライブによりワシントンDCのライブハウスシーンから締め出しを食らったというすさまじい伝説を持つ。
一方で、パンクとレゲエを縦横無尽に行き来するという唯一無二のスタイルを確立し、その後の多くのバンドに絶大な影響を与え続けている、アメリカのロック史にその名を刻む重鎮バンドだ。
本作は、そんなバッド・ブレインズの2007年のツアーの模様を軸に、バンドの歴史も追っていく、同バンド史上初のドキュメンタリー。
「ザ・メタルイヤーズ」
「ウェインズ・ワールド」(1992年)の大ヒットで知られるペネロープ・スフィーリス監督が、自身のキャリアで最も情熱を注ぎ、最も大切にしている「デクライン」シリーズの第2弾。
オレンジジュースをこぼすオジー・オズボーン、泥酔して孤独を語るクリス・ホームズ(W.A.S.P.)、丘にそびえ立つレミー・キルミスター(motörhead)など、華美な装飾に彩られた幻想、LAメタルのショッキングな実情を収めた衝撃の記録。
巷に溢れる音楽ドキュメンタリーとは異なる鋭い描写と客観性、そして優れたライヴ撮影であらゆる媒体や観客から熱狂的な支持を受ける作品。
「ギミー・デンジャー」
“映画界の鬼才”ジム・ジャームッシュ監督が、自身が大ファンである伝説のバンド「ザ・ストゥージズ」の軌跡を綴ったドキュメンタリー。
“ゴッドファーザー・オブ・パンク”イギー・ポップを中心に1967年に結成され、1974年のライブを最後に自然消滅したザ・ストゥージズ。パンクムーブメント以降その評価は高まり、2010年にはロックの殿堂入りを果たした。
そんなイギーと長年親交を深めてきたジャームッシュ監督が手掛けた本作は、イギーを軸としたメンバーと本当に近しい関係者にのみ取材を敢行。当事者だから語ることができるストゥージズの真実が、新たに発見された映像や写真などと共に語られていく。
「ザ・スリッツ:ヒアー・トゥ・ビー・ハード」
世界初の女性のみのパンクロックグループ「ザ・スリッツ」の歴史を、70年代中頃のバンド結成時から、解散以後のメンバー個々のストーリー、2005年の再結成、そして2010年、本作の制作中にヴォーカルのアリ・アップが癌で亡くなるまでを追ったドキュメンタリー。
本作はアーカイヴ映像や初めて公となる写真の数々、メンバーの証言のみならず、ファンやプロデューサー、評論家など、スリッツに影響を受けてきた面々のインタビューで構成されたている。
「私は人に好かれようと思ってここにいるのではない。私は人に聴いてもらうためにここにいるの」というアリの言葉が、まさに最も端的に作品を表わしている。スリッツがいかに進化し、世界中の人々に影響を与えていったかを描いている。
6月12日(金)~7月9日(木)シネマート新宿、6月12日(金)~6 月25日(木)シネマート心斎橋にて開催
http://underdocs.jp/