おっちゃん？ クソババア？ 昼ドラ新作を盛り上げるのは誰？
7月4日よりスタートするフジテレビ系の昼ドラマ「明日（あす）の光をつかめ2」の制作発表が6月15日に都内にて行われ、主演の小島藤子、松下優也、小川菜摘、渡辺いっけいと、脚本家の清水有生が登場した。
同ドラマは、昨年夏に放送され大反響を呼んだ「明日の光をつかめ」の続編。17歳の少年少女の淡く切ない恋愛を縦軸に、親に捨てられたり、少年院を出て更正しようとする少年少女らが前向きに成長していく姿を描く。
物語の舞台は、千葉県・三浦半島の海が見える丘にある「たんぽぽ農場」。“おっちゃん”こと北山修治が、畑仕事を通じて、多感な少年少女を、あたたかく、そして時にシリアスに見守っていく。
希望（のぞみ）は、半年前に少年院を出た後、たんぽぽ農場で暮らす17歳。隣町のサッカー部キャプテンの蓮（れん）にひかれ、練習を見守る日々を過ごしていたが、あるきっかけから交際を始めることに。しかし、希望が心に傷を持つのと同様、蓮も悲しい過去を背負っていた。希望は、蓮の心を癒やそうと精一杯の愛情を注ぎ、それが自分自身をも立ち直ることになると信じていたが…。
心に傷を持つ17歳のヒロイン・希望を演じる小島は「初めてのヒロインなので毎日緊張していますが、裸足で走り回ったり火にあぶられたり、撮影はすごく楽しいです。撮影が始まって2カ月たって畑仕事にも慣れましたが、腰にきますね（笑）」と、初々しいコメントを。さらに「10代の子供たちの人に言えない悩みだったり暗い過去を持つ姿を演じていて、私自身考えさせられることも多いです。このドラマのテーマは“希望”なので、みなさんに希望を与えられる元気で温かいドラマになるよう、頑張っていきたいと思います」と意気込んだ。
一方、希望と恋に落ちるが、自身も心に深い傷を抱える少年・蓮を演じる松下は「小学生のころに夏休みの昼ドラを欠かさず見ていたので、自分がその昼ドラに出るのはうれしくもあり、プレッシャーでもあります」と素直な気持ちを明かし、「蓮は一見普通の高校生に見えるが悲しい過去を背負っていて、実は世の中にはそういう人も多いのかなと思います。なので、このドラマはどの世代の方にも共感していただけるのではないでしょうか。登場人物もそれぞれが自分なりのメッセージを持っているので、僕は蓮のメッセージを伝えて、表現できたらなと思っています」と、すでに明確なビジョンが見えているようだった。
また、たんぽぽ農場の食事係・小春を演じる小川は「小春は子供らにことごとくおせっかいを焼きます。現場では毎回“クソババア”と呼ばれるし…」と自身の役柄を笑いを交えて紹介し、「さまざまな悩みを持った思春期の子供と親御さんに一緒に観ていただいて、生きる希望や勇気を感じていただければ」とメッセージを送った。
前作に引き続き「たんぽぽ農場」の主宰・北山修治を演じる渡辺は「今回もフレッシュな二人のピュアな恋愛が中心にありまして、蓮が抱えている問題が修治の過去とシンクロし、その二人のやり取りはすごくヘビーなんですがやりがいがあります。ティーンエージャーは二人の恋愛に共感できますし、親御さんは親としての立場で、子育てのきっかけなんかをつかんでいただければと思います」と見どころを語った。
そんな“おっちゃん”を、清水は「この前撮影をしていて、近所の農家のおじさんが見に来ていると思っていたら渡辺さんでした（笑）。渡辺さんは売れっ子なのでいろいろなドラマに出演されていますが、この役は渡辺さんのためにあると思っています」と絶賛し、「このドラマでは、1度失敗してしまった人間が立ち直れるのか、やり直せるのかという思いで書いていきたいと思います。（自身が携わった）“金八先生”は32年間も続いたので、この作品も32年くらい続けて、最後は“おっちゃん”のお葬式でファイナルを迎えたいです。それまでプロデューサーも、スタッフもみんな元気でいてほしいですね」と秘かな野望を語り笑いを誘った。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
7月4日（月）スタート
毎週月～金曜昼1:30-2:00 フジテレビ系で放送
