崎山つばさ、鈴木拡樹の“ある姿”に「たまらなくかわいかった」
――映画版では鈴木拡樹さん演じる幻士郎とともに事件を解決していきますが、鈴木さんとの映像での共演はいかがでした?
舞台では何度もご一緒させていただいていますが、映像は初めてで新鮮でした。舞台だと稽古があるのでその人がどういうお芝居をするのかを本番前に知ることができますが、映像は本番まで分からない。すごく知っている仲ではありますが、どういう演技を仕掛けてくるのか分からなくて楽しかったです。事前にこうくるかな?この間合いかな?と想像しつつも、本番で感じたように演じました。
――鈴木さんは基本、死神の人形を常に持っている役。その姿が萌えポイントだったとのことですが。
そうなんですよ。拡樹くんはカットがかかっても大事そうに人形を持っていて、その姿がたまらなくかわいかった。拡樹くんとしては顔のパーツがズレて人形の表情が微妙に変化してしまうのを避けるために固定させていたとのことですが、遠目で見ている僕にとってはもうかわいがっているようにしか見えなくて(笑)。写真集とか作れそうなくらいかわいかったです。
――死神の十蘭を演じた安井謙太郎さんとは初共演ですが、いかがですか?
撮影の合間とかに色んな話をして距離感を強引に縮めています。僕は勝手に“けんちゃん”と呼んでいるのですが、舞台ではこの関係性がもっと深くなれたらいいなと。もっと踏み込んで来てもらいたいですね。まぁ稽古が始まれば否応となく近づくとは思うので、乞うご期待!という感じです。
――そんなお二人と京都ではご飯に行ったりしたのでしょうか?
スタッフの方に野菜の美味しいお店に連れていってもらいました。オレンジ白菜の鍋を食べたのですが、すごく美味しくて。それが一番印象に残っていますね。あとは京都の冬が寒かったこと。侠客の格好って基本肌を丸出しにしているんですよ。なので寒い。12月ごろに撮影したのですが、昨年末はいつもより寒くないと言っていましたが、もう例年通りだったらどうなっていたんだろう…。ちょっと怖くなりました(笑)。
――映画と舞台の連動。新しくい面白いですよね。
こういうきっかけってすごく大事だと思います。僕もこの世界に入るまで舞台を見たことがなかったのですが、見に行ってすごく衝撃を受けました。やはり生身の人間が自分の前で息を切らしたり汗を流してお芝居を繰り広げていて。あの驚きはきっと一生忘れられないです。そんな舞台の魅力にまだ気づいていない方がこの感覚をこの作品を通して知ってもらえるとありがたいです。映画は見るけど舞台は来たことがないという人やその反対の人など、みなさんが映画と舞台を見るきっかけになれば。映画と舞台でひとつの作品なので、まずは映画から楽しんでいただきたいです!
――今年は、舞台だけでなくドラマ、映画、そして音楽と多方面に活躍していますね。
基本、舞台で色んな経験をさせていただいているのでそこは忘れずに、でもひとつの枠にとらわれずに色んなことに挑戦していきたいと思っています。あくまでも舞台が中心にアリながらとは思いますが…。今年はいろいろ広げたいですね。音楽もいずれは大きなところでライブとかやってみたいと思っています。
取材・文=玉置晴子
2020年5月29日(金)公開
<スタッフ>
脚本:須藤泰司 監督:柴﨑貴行
<キャスト>
鈴木拡樹、安井謙太郎、崎山つばさ、鈴木絢音(乃木坂46)、
押田岳、松浦司、松本寛也、北川尚弥、高田里穂、田邉幸太郎
萩野崇、陳内将、山口馬木也、堀内正美、高田聖子
舞台「死神遣いの事件帖」
2020年夏上演
<スタッフ>
原案:須藤泰司 脚本・演出:毛利亘宏(少年社中)
<キャスト>
崎山つばさ、安井謙太郎、
陳内将、松浦司、松本寛也、北川尚弥
櫻井圭登 、エリザベス・マリー、田邉幸太郎
輝馬 、谷口賢志、山崎銀之丞 ほか