『スカーレット』を終えた松下洸平「また熱い思いが湧いてくる」。3年ぶりの音楽活動も始動
連続テレビ小説「スカーレット」(NHK総合ほか)で、ヒロイン・喜美子(戸田恵梨香)の元夫・八郎を演じ、大ブレークを果たした松下洸平。撮影を終えた今、改めて同作が彼に残したものについて聞いてみた。
「本当に大きな体験でした。世の中の多くの方に知っていただけたし、自分の俳優としての力量―自分なんてまだまだだなってことを思い知った作品でもありました。お芝居を通してさまざまな人やすてきなキャストに出会えたし、語り尽くせないです。僕は10年間、主に舞台をやってきたので映像には慣れていなかったのですが、稽古時間が少ない映像の現場でも、皆さんが妥協せず1シーンずつこだわって撮るのを見て『あぁ、こんなにこだわっていいんだ』ということも学べました」
一躍時の人となった今は、息つく間もなく次のオファーが殺到中だ。
「ぽっかり穴が開くかと思っていたけど、逆にすがすがしい気持ちです。終わってしまった寂しさより、自分が今後どうなっていけるのか、楽しみも大きい。経験したものを次の現場にどう生かせるかを考えています。出し切った! もう何も出ない!と思っても、また熱い思いが湧いてくる…ジョージ富士川先生(『スカーレット』で西川貴教が演じた芸術家)の言葉にもそういうのありましたね」
3年ぶりに音楽活動も始動、GW時期にはライブも敢行する。
「まずは僕が演奏し、歌う姿を見て『こういう声なんだ』と思っていただくところからです。曲に込めた僕自身の〝心〟がストレートに伝わるように、今度のツアーではセットも極力シンプルにしています。音楽性に関しては、日々の状況が変わったり年齢を重ねたりしたことで、少しずつ変化していると思います。聴く音楽も、以前はR&Bやソウルなど洋楽中心だったのに、最近はJ-POPを聴くようになりました。阿部真央さん、King Gnuさん、石崎ひゅーいさん…いいですよね。ボーダーレスにいろんな音楽を自分に取り込んで、新しい自分を表現できたらいいなと思います」
取材・文=magbug
4/28火 大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール ※追加公演、
4/29水 大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、
5/1金 東京・マイナビBLITZ赤坂、
5/6水 東京・品川インターシティホール ※追加公演