<HELLO WORLD>声優を務めた松坂桃李へインタビュー「自分の声には “うわっ”という驚きがあって、好きではないんです」
「HELLO WORLD」は、京都を舞台にした近未来アニメ。京都に暮らす内気な男子高校生・堅書直実(声:北村匠海)の前に、10年後の未来から来た自分を名乗る青年・カタガキナオミ(声:松坂桃李)が突然現れる。
ナオミによれば、同級生の一行瑠璃(声:浜辺美波)は直実と結ばれるが、その後事故によって命を落としてしまうと言う。彼女を救うため、直実は大人になった自分自身を「先生」と呼び、バディとなる。その中で直実は、瑠璃に迫る運命、ナオミの真の目的、そしてこの現実世界に隠された大いなる秘密を知ることになる。
映画「パディントン」で吹替を務めている松坂だが、今回のオファーについては、「最初は戸惑いがありました。なぜなら自分の声を初めて聞いたとき、“うわっ”という驚きがあって、今でも自分の声は好きではないんです。でも、最初の、“うわっ”があった分、声で必要だと言われることは何だか救われるような感じでした」と意外な回答。
そして、「本作には恋愛やSFなど、いろいろな要素が盛り込まれているので、小さい頃、僕が妄想していたワクワク感みたいなものを原動力にしました」と松坂が小さい頃、アニメやドラマを見て思い描いていたものを掘り起こして役に臨んだそうだ。
また、「この作品の楽しみ方は年齢層によって分かれると思います。童心に帰るワクワク感や純粋な気持ちを取り戻すきっかけにもなれると思いますし、壮大なラブストーリーとしても楽しめますし、映像だけでも楽しめます。さらに音楽好きな方たちにも満足してもらえると思います。なぜなら一人のアーティストが様々な音楽を作っていくのではなく、いろいろなアーティストが集まり、シーンごとに音楽という色をつけていくという新しい試みのアニメーション映画だからです。そして何より伊藤監督のオリジナルの世界観、つまり妄想を具現化したような、びっくり玉手箱の部分もあります。そんな幕の内弁当のような作品なので、いろいろな楽しみ方で味わっていただきたいです」と自信を持ってPRした。