「もっと近づこ」にキュンキュン!CM出演の宮世琉弥『全てが青春だなと感じます』
「芸能の力ってすごい!」と感じた出会い
――ところで、宮世さんがこのお仕事に興味を持ったきっかけは何だったんですか?
僕、宮城県出身で東日本大震災で被災していて、震災からしばらくして行われた復興祭にももいろクローバーZさんが来てくれたんです。みんな元気がなかったんですけど、ももクロさんがパフォーマンスをし始めたら、どんどん笑顔になっていったんです。そのときに芸能の力ってすごい!と興味を持ち始めたときに、スカウトされたんです。
最初は僕にやれるのかな?と不安でしたが、事務所に合格することができて、お芝居もさせていただけるようになりました。そして、今は震災の映画を作りたい!というデッカい夢も見つかりました。僕の名字の「宮世」は、“宮城から世界へ”という思いを込めてファンの方に付けていただいたものなのですが、この名字の通りに宮城の映画を作って、3月11日に何が起こっていたのかを世界の皆さんに発信できたらいいなと思っています。
――その映画で最も伝えたいのは、実録的なもの? それとも気持ち?
両方です! 僕が目にしたものを形にしたいんです。実は車ごと津波に流されそうになったのですが、運良く浅瀬に出られて、そこから一気に山を登れたので助かったんです。お母さんの運転が下手だったら、僕は今ここにいなかったかもしれないです。
あれから9年経ちましたが、東北にはまだまだ集めきれていないガレキもたくさんありますし、家を建てられていない土地もたくさんあります。そういう東北の本当の姿を伝えたいと強く思っています。
――ことしから俳優業に専念されるということで、理想の俳優像は?
どんな役でもハマれる俳優になるのが一番の理想ですけど、まずは一つ一つの役にハマってリアルに演じられるようになることが大切だなと思っています。でも、まだまだ実力不足なので、まずはどんな役も演じられる実力を付けたいです。そして、将来的にはいろんな役を全部制覇して、アカデミー賞主演俳優賞を何回も取れるような俳優になりたいです!(笑)。
――今、トライしたい役柄は?
冷酷無比な役! サイコパスとか。これまでクールな役とか犬系の可愛い役を経験したので、サイコパスの役に挑戦して、皆さんを驚かせてみたいです!
――そうなんですね。では、最後に皆さんにメッセージをお願いします。
2020年から俳優業に専念することになりましたが、ファンの皆さんが自慢できる俳優になりたいと思っています! 若手俳優の登竜門を全部くぐり抜けて、注目の俳優になれるように頑張ります! そして、りゅびーず(=宮世のファンの名称)にいろんな景色を見せて、トップまで連れていきますので、こんな宮世琉弥をよろしくお願いします!!
取材・文=及川静