この夏期待の大物新人! 現役中学生と高校生の演技に注目
NHK総合で7月23日から放送になるドラマ「金魚倶楽部」の試写会が7月11日に同局で行われ、主演の入江甚儀、刈谷友衣子、プロデューサーの岡本幸江、演出の一色隆司が出席した。
同作は、椿ハナ原作の携帯小説を基にしたドラマで、日々を無為に生きる青年・ハル(入江)と壮絶ないじめに耐え抜く少女・こと(刈谷)が、秘密の部活を通して心の距離を縮めていく姿が描かれる。
主演2人の演技について、演出の一色は「刈谷さんは初のセリフが19分のドラマの14分目なんですよね。それまで全くセリフがないのに、話しているかのようなその芝居と存在感は、本人の役者としての自覚がものに出ていると思います。入江君も作品を見ていると少しアンニュイな感じなんですけど、今も緊張して顔がこわばってますけど(笑)、実はすごく明るくてものすごく現場を和やかにしてくれる人。3日目にもなると、ベテランの役者さんとやっているような感覚になりました。」と語った。
それを聞いた刈谷は「私が初めてじゃないことも、春川ことにとっては初めてのことばかりで、だからそれを受けた時の感情とか表情とかを一つ一つ大事にしたいなと思っていました。春川ことになって台本を読んで、彼女が初めてこうされたらこう思うだろうなって台本に書き込んで、気持ちを作っていました。」と緊張で言葉をつまらせながら、丁寧に語った。
約1200人以上の応募の中から選ばれたという入江と刈谷。入江は「オーディションではいろいろ考えすぎて、自分の中に縮こまっていました。けどそういう部分が、ハルの一歩踏み出せないっていう気持ちとリンクする部分があったのかなと思います。」と当時の様子を振り返った。刈谷についての印象を聞かれると「一番助けていただきました。刈谷さんはその場の雰囲気を大切にされる方だなと演じながら思いました。」とコメント。一方、刈谷は「入江さんは、私がたとえば5出せば5返してきてくれるというか、お互い芝居の面で高められていった存在です。」とお互い役者として良い印象だったことを明かした。
最後に2人は「今の僕たちが力を合わせて、スタッフの方に支えていただいて作り上げられたドラマなのかなと今すごく思います。このドラマって、ハルの友達だったり、ことちゃんの同級生だったりといろいろなキャラクターが出てきて、その中でいろいろな人の気持ちが交錯していくんですよ。見ている人たちにもいろいろな人たちがいるわけですから、見ている中で絶対共感できる人がいるはずです。」(入江)「台本をいただいた日からたくさんのスタッフの方々の力が関わって、命が吹き込まれて、出来上がったことがすごくうれしくて感動しました。私が思ってた通りに動く、素敵な作品になっています。たくさんの人に見てほしいです。」(刈谷)と作品への思いをアピールした。
主題歌は超新星の「君だけは離さない」、挿入歌はGIRL NEXT DOORの「Pure」に決定。
7月23日(土)スタート
毎週土曜 夜11:30-12:00 NHK総合で放送