イケボの無駄遣い? ハイテンションな絶叫系実況に爆笑
記念すべき最初の動画は、花江がホラーゲーム「Dead by Daylight」をプレイし、迫りくる恐怖にひたすら絶叫するというものだった。流ちょうなトークや"イケメンボイス"もさることながら、思わず喉を心配してしまうほどの大絶叫に視聴者は爆笑。"まったり実況"とは一線を画すハイテンション実況に、花江のエンターテイナーとしての才能やサービス精神が感じられる。
ちなみに同チャンネルで再生回数トップを誇るのは、「鬼滅の刃」を題材としたゲーム「鬼滅の錬磨」を、炭治郎役の花江がみずからプレイするというスペシャル動画だ。おなじみのハイテンション実況はそのままに、「全集中!! 挨拶の呼吸 壱ノ型! こんにちは!」などと"炭治郎節"を惜しみなく披露し、1000万回以上の視聴回数を記録している。
まるで中学校の昼休み。男子ならではの"わちゃわちゃ感"も
花江自身のトークやリアクションだけでなく、複数の男子が集まって盛り上がる"わちゃわちゃ感"も、人気を集める理由だろう。動画にはたびたびゲーム実況仲間や声優仲間が出演し、気心の知れた男子たちのフランクな掛け合いを垣間見ることができる。
なかでも先輩声優・浪川大輔をゲストに迎えた回では、ふたりでホラーゲームにビビり倒し、ときには椅子から転げ落ちるほどの大盛り上がりを見せた。また480万回視聴を記録した「UNO」の実況動画では、声優仲間の小野賢章&江口拓也が登場。おなじみのカードゲーム「UNO」を"闇のゲーム"と見立てて遊ぶ、いい意味でのくだらなさと"厨二"感満載の映像演出が視聴者の笑いを誘った。
ポスト"やまちゃん"なるか? マルチな活躍に期待
YouTubeでも発揮される花江のサービス精神は、どのようにして培われたのだろうか。その秘密は、花江自身の経歴にあるのかもしれない。もともと音楽好きの花江は、演技のほか、歌を歌えることも声優を目指すきっかけだったと語っている(WEBサイト ザテレビジョン 2018年5月27日配信より)。また声優になるには専門学校や養成所に通うパターンが一般的だが、花江は独学で学び、サンプルボイスを現在の事務所(アクロスエンタテインメント)に送って直談判したという異色の経歴の持ち主。このような来しかたが、"声優かくあるべし"という固定観念にとらわれず、声で多くの人を楽しませる現在のスタイルにつながっているのだろう。
そんな花江の尊敬する先輩が、同じ事務所の"やまちゃん"こと山寺宏一。実は花江は、2015年から「おはスタ」(テレビ東京系列)にレギュラー出演し、2016年には山寺の役目を受け継いで同番組MCを務めている(単独MCは2017年10月から)。当時は出演を悩んだというが、山寺の後押しもあって番組に参加したところ、「子供たちに楽しい情報を伝える番組なので、自分が楽しまなきゃダメだって思った」という(アニメイトタイムズ 2016年7月17日配信より)。「おはスタ」で得た"自分が楽しむ"というスタンスは、ゲーム実況にも受け継がれているのだろう。
声優のスキルを活かして活動の場を広げ、その成果を声優業に持ち帰るという好循環で、確固たる地位を築きつつある花江。実写映画などにも出演する山寺同様、YouTubeでの人気をきっかけに、今後はさらにマルチな活躍が期待できるかもしれない。ちなみに花江のTwitterでは、出演作や実況動画の告知に加え、花江家の猫(みそ&こんぺい)のかわいすぎる写真も多数投稿されている。猫好きはこちらもお見逃しなく。
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