助演男優賞は「恋つづ」佐藤健 『“恋つづ”は褒められて伸びたタイプのドラマ』【ドラマアカデミー賞】
2020年冬クールの作品を対象にした第104回ドラマアカデミー賞の結果を発表中。助演男優賞は「恋はつづくよどこまでも」(TBS系)の佐藤健が受賞した。容姿も仕事の腕もピカイチのエリート医師・天堂浬を演じた佐藤。ストイックが故の“超ドS”っぷりと、七瀬(上白石萌音)に対する真剣な表情に虜になった視聴者も多かった。
「天堂は命に関わる仕事をしているので、厳しくならざるを得ないし、必要だからそうしている人物。ただ、ドSな振る舞いに対して世の中の女性のニーズの度合いが分からず、どれくらいやればいいのか分かりませんでした。
そんな中、連続ドラマは放送期間と並行して撮影を行っているため、皆さまからの反響がかなり大きなモチベーションになりました。これは僕だけではなく、制作しているスタッフもみんな感じていたこと。“恋つづ”は褒められて伸びたタイプのドラマです。改めて多くの視聴者が最後まで温かい声援を掛けてくださったことに感謝したいです」
モノトーン衣装が印象的な天堂。これは佐藤がこだわっていようだ。
「衣装のコートはいろんな種類を着ようと思っていました。だんだんモノトーンから優しい色合いに変わっていくことで、彼の心の変化を表現しています。あとこだわった点は、基本的に天堂はあまり饒舌ではない方が魅力的だと思い、セリフは短くしようと努めていました。その一つが『これは治療だ』でした」
天堂と七瀬の恋を温かく、そしてキュンキュンしながら見守っていた視聴者。佐藤に上白石の魅力を聞くと…。
「やはり笑顔がすてき。七瀬のニコニコと楽しそうに、そしてうれしそうに笑う姿に胸を打たれて応援したいと思ってくれたのだと思います」
同作は、ドラマアカデミー賞で最優秀作品賞、主演女優賞(上白石萌音)、助演男優賞(佐藤健)、助演女優賞(香里奈)、ドラマソング賞(I LOVE…/Official髭男dism)の5冠を達成している。
取材・文=玉置晴子