テレビ朝日系で毎週木曜夜9時に放送中のドラマ「陽はまた昇る」で、佐藤浩市演じる遠野一行が教官を務める遠野教場の訓練生・湯原周太を演じる池松壮亮にインタビューを行った。ドラマでは、スポーツ万能の真面目なキャラクターで鬼教官・遠野に反発しながらも必死に食らいつく無骨な訓練生を熱演している。
――今作への出演が決まっての感想をお聞かせください
佐藤浩市さん主演の警察学校の話を連続ドラマでやると聞いて、その時点では(三浦)春馬も出演するとは聞いていなかったんですけど、すぐ「出演したいです!」っていう感じでした。やっぱり浩市さんと演技ができるということが大きいですね。“佐藤浩市”という人を現場で見てみたかったというのが一番大きいですし、それだけに半端なことはできないなと思いました。
――佐藤さんに対してはどのような印象をもたれていたのですか?
映画にしてもドラマにしても、僕の中で「浩市さんは時代を作ってきた1人」という印象が強かったから、そういう人とまた世代を超えて同じ現場に立てる。僕はこれまで連続ドラマっていうのはあまりやったことがなかったので、その不安はありました。
――その佐藤さんが鬼教官役でビシビシきますが、遠野教官という存在については?
本なり映像(「ドラマスペシャル 最後の晩餐-」も含め)なりで、浩市さんが演じている遠野教官のちょっと弱い部分なんかも見ちゃっているのですが、そこもすごい格好良いなと思っていました。本当に不器用で格好良いなと思うんですけど、実際に教師と生徒という立場で置かれちゃうとまたちょっと変わってきますよね。
――湯原周太という役について、ご自身の性格とリンクするところはありますか?
脚本の井上由美子さんは割とあて書き(その人をイメージして書く)をされる方で、最初僕の印象から周太のキャラクターを書いて下さったらしいのですが、すごく(気の)弱いキャラ設定だったんですよ。それで、一度井上さんと直接お会いする機会があって、話したのは15分くらいなのですが、何かこう僕の本質を見抜こうとされている感じがあって「こんな短時間で見抜かれてたまるか!」っていう感じで臨んでいました。ドラマのキャラクターですからいろんな含みはあったにせよ、真面目でしっかりとして周太のキャラクターができたということは、井上さんの目に何かしら、ああいう要素が映ったんだろうなって思います。
――撮影前、警察学校に行かれたそうですが、警察学校の印象、訓練生たちの印象はどうでした?
訓練生にお会いして、実際に授業やっているところを見てきたんですけど、すごかったです。軍隊みたいな。(ドラマ内の遠野教場と比べて)はるかにリアルというか、すごかったです。やっぱり警察学校ってもう一応みんな警察官であるわけで、その準備をしている段階で、これから普通の人よりはるかに命というものに寄り添って日本を守っていく人たちですから、学校と言ってもどこか半端じゃない覚悟を持ってやっているんだろうなって、見てて思いました。
――3話(8月4日放送)で射撃訓練のシーンがあったり、走るシーンだったり体を使うシーンが多いですが、これまでご自身も体を鍛えてきましたか?
撮影に入る前は、結構体を鍛えていたんですけど…。実際撮影に入ったら慣れない場所ということもあるんですが、あまり余裕がなくなっちゃって。でも、撮影入る前は相当やっていたんですよ。
――ドラマの見どころを教えてください
たくさんありますけど、やっぱり井上先生の本で浩市さん主演で、すてきなスタッフとキャストが集まって、今までいろんな形で書かれてきた「強く生きること」を、今までなかなか知られてこなかった警察学校という新たな要素を持ってやっているので、普遍的なテーマではあるけれども、そこで新しいものが生まれれば良いんじゃないかなって思っています。
――井上先生が書かれたということはやはり大きいですか?
大きいですよ。 連続ドラマの出演があまりないのですが、その中でも名前を知っていた方なので、周りからの知識もありますし、実際読んでからの手ごたえもありますし、それはものすごく大きいと思います。
――読者の方へメッセージをお願いします
とにかく、めちゃめちゃ浩市さんが格好良いということと、めちゃくちゃ春馬が格好良いので、ぜひ見てください。僕はいいです(笑)
毎週木曜夜9.00-9.54 テレビ朝日系で放送