人気が止まらない韓国ドラマ「愛の不時着」、ここがすごい!<ドハマリする5つの要素>
2)韓流ラブストーリーの王道を行く展開を楽しめる
物語設定は斬新だが、ヒロインのセリが財閥令嬢、恋のお相手ジョンヒョクはモムチャン(筋肉質の体を持つ男)なイケメンという人物設定は、いかにも韓流あるある。しかも、ジョンヒョクは北の“上級国民”であり、まるで「ロミオとジュリエット」のような南北のセレブ同士による禁断のラブストーリーになっている。
さらに、ジョンヒョクの美しい婚約者が出てきて、ジョンヒョクがセリと一緒にいるところにバッタリ。当然、韓流あるあるで、婚約者は嫉妬の炎を燃やしまくり、2人の恋を妨害。劇中で北朝鮮兵士が夢中になっている「天国の階段」などの韓国ドラマで何度も見てきた熾烈な三角関係が展開する。
また、韓流と言えば復讐劇だがその要素もちゃんと押さえてあり、さらに「韓流と言えば、最後に誰か死んでしまうの?」という嫌な予感もバッチリ当たってしまう!?
3)ソン・イェジン&ヒョンビンの爆イケっぷりにうっとり
セリ役のソン・イェジンは日本では映画「私の頭の中の消しゴム」とドラマ「夏の香り」でおなじみ。色白で清楚感のあるルックスで、小動物のような黒目がちの瞳が印象的だ。それゆえに「私の頭の中のー」のようにけなげな役がハマるのだが、セリは複雑な家庭に育ったお嬢様で、他人に心を開かず高慢なところがあり、野心的なビジネスウーマン。一代で人気のファッション・コスメブランドを築き上げた。
そんなセリが北の闇市で密売されていた自社のコスメ商品を見かけ、庶民の奥様方にそのコンセプトを見事なプレゼン調トークで説明する様子が面白い。ぜいたくができない状況でジョンヒョクにシャンプーやコーヒーを要求する態度はわがままにも見えるが、彼を愛するようになってからが、けなげなソン・イェジンの本領発揮。ついに彼女の素性がバレてしまい、電話でジョンヒョクに「サランヘヨ(愛している)」と伝える涙の表情が美しく、泣かせる。
一方、ジョンヒョクは辺境の中隊長で部下たちからは慕われているが、出世するタイプとは見なされていない。しかし、実はある高官の息子であり、首都・平壌にある実家は大豪邸。兵役中に事故死した兄の無念を晴らすという復讐心を胸に抱き、上司のチョ・チョルガン少佐(オ・マンソク)の不正を疑っている。
能ある鷹は爪を隠すタイプで一見ぼーっとしているようにも見えるジョンヒョクが、いざとなると、かっこいいアクションで敵を次々に殴り倒したり、バイクに乗りながら相手を狙撃したりするギャップに、みんなやられてしまう。身長185cmでスポーツ万能のヒョンビンを活かしきる設定が憎い。一転、ラブシーンでは、セリに「そんな目で見ないで」と言わせるほどストレートな愛情を浮かべる顔は、胸キュン必至。