長州力の自由奔放なTwitter
2月末からTwitterを使い始めたと思われる長州力は、現在50万フォロワー超。話し言葉のようなツイートをほぼ毎日のように投稿している。
まず、バズったのは3月12日の「少しづつですが親切な人達に教えてもらいながらTwitterの機能を勉強してます まずはハッシュドタグ 井長州力」という投稿。「ハッシュタグ」を「ハッシュドタグ」、「#」を「井」と勘違いしたツイートは、3800を超えるコメント、20万を超えるリツイートと50万を超える“いいね”がついたバズりツイートとなり、謎の単語「ハッシュドタグ」がトレンド入りした。さらに、私的な連絡と思われる「谷やん、広告の話ってなに?やりかたを!?」などもツイートしてしまうなど、その荒ぶる発信力は「アメトーーク!」のプロレス芸人回でも紹介された。
そんな長州力は、YouTubeでも7万人超えフォロワーを獲得、毎回数万~数十万再生を記録するなど、着実にファンを増やしている。
刷り込まれたかつての「なんでもあり」な精神
また、女優で現在は大学院博士課程や経営者としても活動するいとうまい子は「ツイキャスライブ」というツールで、10年以上前から配信していたが、自粛期間中は頻繁に配信を行いファンと交流。「『不良少女とよばれて』のいとうさんですか!?」と驚きながら訪れたファンをはじめほぼ全員のコメントを細やかに読むほか、ファンが購入したカレンダーにサインを入れるなどネットサイン会的な状況に発展させていた。購入を報告しないファンには、「お仕置きだよ!」と言いながらファンの呼び出しをかけるなどファンと一緒に楽しむ様子も。
さらに、1980~1990年代に冠番組「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」を持ち、「やまだかつてないWink」名義でのシングル大ヒット、書籍も40万部超のベストセラーを出すなど活躍した山田邦子もYouTubeで動画をアップ。リモート飲み会の様子や、後輩芸能人ランキングなどで数万回再生を記録している。
こういった“昭和生まれ”タレントが活躍をはじめた、もしくは活躍していた1980~1990年代は、多くの視聴者にとってテレビが最も身近な存在だったはずだ。現在ほど規制に固められておらず、「なんでもあり」な企画を行う自由な番組が揃っていた。そんなテレビに映るタレントたちは特別な存在で、一方通行のコミュニケーションもどこか当然だと思っていた。
現在では、TwitterやInstagram、YouTubeなど双方向でファンとコミュニケーションがとれるツールも活用される時代に。若い世代は生まれた時からそれらのツールが当たり前に身近にあったが、“昭和生まれ”の人間にとっては大人になって初めて触れるもの。そんな新しいフィールドでも、当時の「なんでもあり」な精神が発揮され、SNSでの発信力につながったのだろう。