日本テレビのディレクター陣が東日本大震災の実体験をドキュメントに!!
日本テレビのディレクターらが、震災の体験をドキュメントにした「リアルワールド 143日 テレビディレクターが見た東日本大震災」を、7月31日(日)に放送することが分かった。
同番組は、4人のディレクターらが、3月11日に起こった東日本大震災をそれぞれの目で見て感じたことをリポートする。日本テレビのディレクター・武澤忠氏は、3月に終了した中山秀征が司会の昼の帯番組「DON! 」の総合演出を手がけていた。「DON! 」の放送終了まであと2週という慌ただしさの中、福島・相馬にある武澤氏の実家は、震災で発生した津波で半壊状態になったという。武澤氏は「'10年の年末に僕の父親が亡くなり、震災当日は1人きりだった母親と1日連絡が取れなかった。震災で落ち込んだ母や被災者のみなさんを元気づけるため、「DON! 」の中で書家・紫舟さんを招き『日本一心』という言葉を書いていただき、メッセージを込めました。母からは“勇気をもらった”とメールがきましたね」と振り返る。
今月始め、武澤氏は福島へ帰り、町の復興の様子や実家の様子を取材した。実家では、父親が営んでいた畑も津波の際の泥で埋もれていた。だが、3本だけ菜の花が残っていたという。父親の育てていた畑から生きる希望を見出した瞬間だった。
そのほか、1枚の写真から被災地を巡り、岩手の名酒蔵再興を見つめるディレクターや、被災地のテレビマンが“何を報じるか”について苦悩する姿に密着する。制作を通し、武澤氏は「伝える側のとまどいや葛藤を率直に伝えている番組」と明かし、個々のディレクターらが、それぞれの立場で震災を受け、何を感じ、何を伝えるのかに悩む姿を見つめていく。
「143日 テレビディレクターが見た東日本大震災」
7月31日(日)昼4:00-5:25 日本テレビ系で放送