「クリエイターズ・ファイル」特別編 YOKO FUCHIGAMI 特別独占インタビュー
ロバート・秋山竜次扮(ふん)する最先端のクリエイターにインタビューする「クリエイターズ・ファイル」。今回は特別編として、パリやバリでファッションショーを開催し、トレンドセッターであり続けている世界的ファッションデザイナーのYOKO FUCHIGAMI氏にリモートインタビュー。彼女が考える生活に根ざしたデザインとは?
ファッションをデザインするというのは生活の一部
――ステイホームの期間、どのように過ごされていましたか?
大西洋にある離島、ファッションアイランドに1月中旬から一人で過ごしています。12年ほど前、元々アトリエを作るために、諸島を丸ごと購入していたんですよ。
――その島でステイホームされているということですね?
ステイホームというか、ステイアイランドっていうとこかしら。ここでファッションの仕事をしているので、ステイファッションともいえるかしら。
――食事はどうされているのですか?
完全に自給自足です。木の実を採ったり、魚を捕ったりしています。それに、この島には、すでに食べられる状態で飛んでいる鳥がたくさんいるので、それを捕まえて食べたりしているの。火を入れたり調理する必要がないので、かなり楽ですよ。
――現在のお仕事の状況はいかがでしょうか?
私の中でYOKO FUCHIGAMIとしてファッションをデザインするというのは生活の一部なんです。生きて生活をする以上、デザインは勝手に続くものだと考えています。今のような困難な状況がどんなデザインを私に与えてくれるか楽しみかな。
――YOKOさんはご自宅でのステイホームはどんなファッションをされているのですか?
当然、裸ですよ。裸がいちばんのお洒落だと私はいつも言っています。母親のおなかの中のブティックで最高のお洒落をして、産道、いや、表参道を通って生まれてきたのですから、生まれたままの格好がいちばんファッショナブルなのです。それなのに、服を着るという行為はあざといのです。ただ、裸で外に出ると捕まってしまいます。必然的に、人と会うときは服を着るしかないないのです。