<美食探偵>荻野哲弘Pが語る“女優・武田玲奈”7つの魅力
――初回に登場したマリア(小池栄子)を軸に、第2話のりんご農家の一人娘・茜(志田未来)、第3話のフレンチシェフの伊藤(武田真治)、第4話の夫殺しの主婦・みどり(仲里依紗)と、犯人たちがマリア・ファミリーとしてその後の回にも現れるところも、このドラマの魅力であり、特徴かと思いますが。
荻野哲弘P(以下荻野)「はい。いろんな動機を抱えて罪を犯した人たちがマリアの元で家族(ファミリー)になっていくという設定が面白いと思いまして、それがドラマ化したいと思ったきっかけでもありました。1話だけのゲストではなく、レギュラー化することで犯人側のマリア・ファミリーのキャラにも視聴者の方が感情移入して見ることができるのかなって」
――その最後のマリア・ファミリーとして登場したのが、武田玲奈さん演じる「ココ」。
荻野「茜や伊藤やみどりも凶悪な殺人者ではなく、思い悩んで決意した殺人でした。ココも同じで、熱心なファンの田畑(森永悠希)にバイト先のカラオケボックスで思わず声をかけてしまったら、調子に乗ってストーカー化してしまって、いろいろ苦しんだ末にマリアから後押しされて、という女の子です。視聴者の方に、ちょっとココを応援したくなるような気持ちになってもらわないとドラマとしては成立しないので難しい役なんですが、武田玲奈さんはすごく頑張ってくれました」
――ココ役に武田さんを選んだ理由は?
荻野「ココは原作にも登場しているキャラで、マリア・ファミリーになっていく最後の一人という重要な役です。他のファミリーが、志田未来さん、武田真治さん、仲里依紗さんといった役者としてのキャリアが長くて、すごく演技が上手い方たちなので、ココ役は誰がいいのかを何カ月も悩みましたね。何人もの資料を取り寄せたりして考えた結果、武田さんにお願いすることを決めました」