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中村倫也が多様な役を演じ分けられるのはなぜ?「どれもが自分にある要素だし、それがないと演じられない」<水曜日が消えた>

2020/07/04 09:00

7つの椅子を使った撮影では、お茶目な表情も!
7つの椅子を使った撮影では、お茶目な表情も!撮影=大石隼土/スタリスト=小林 新(UM)/ ヘア&メーク=松田 陵(Y’sC)


人と仕事をするのが好きなんだなと感じました


――監督はCMやPV界で活躍されており、大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」(2016年)にCGクリエイターとして参加されていた吉野耕平さん。本作が長編劇映画デビューということですが、中村さんは監督に対しても積極的に意見を出されていたそうですね。

この作品に限らず、「こんなやり方もあるんじゃないですか」とか、「こういう感じも楽しいんじゃないですか」と、思ったことは提案するタイプなので、それも通常営業です(笑)。

ただ、今回は吉野監督のオリジナル脚本で、監督の頭の中にあるイメージやアイデアをみんなで共有することが大事だったんです。なので、僕だけじゃなく、他のスタッフも含めて、みんなが監督のところに随時話を聞きに行き、それぞれに思ったこと、感じたことを提案しながら進めていくという現場でした。

――クランクアップのときに「人と仕事をするのは難しいけれど、やっぱり楽しい」とコメントされていました。そこにはイメージを共有することの難しさというのもあったのでしょうか?

それもありますが、今回の現場では一人で演技することが多かったので、単純に寂しかったんですよね(笑)。そんな中で、たまに共演者の方が来て一緒にお芝居をすると、ものすごく楽しくて。もちろん、人それぞれのセンスやルールがあるので、単純な話ではないんですが、それでも個々の考えや思いを混ぜ合わせながら芝居を作っていく作業は楽しいなと。改めて、僕は人と仕事をするのが好きなんだなと感じました。

――劇中では、スマートフォンに映った自分に向かって語り掛けるシーンもありましたが、やはり自分とは違う他者が共演者としていると違うものなんですね。

自分を相手に芝居することなんてそうそうないですし、貴重な機会で愉快ではあったけど、やっぱり人と話している方が楽しいですよね。たった一行のセリフでも相手の出し方を耳にしたり、目にするだけで、こちらの反応も変わってきますから。なので、やっぱり相手のいる芝居の方がやっていて楽しい、というのはありますね。

下に続きます
映画「水曜日が消えた」
公開中
出演=中村倫也/石橋菜津美、中島歩、休日課長/深川麻衣、きたろう
監督・脚本・VFX=吉野耕平
音楽=林祐介
主題歌=須田景凪「Alba」(unBORDE / Warner Music Japan)
【映画公式HPはこちら】http://wednesday-movie.jp/
(C)2020『水曜日が消えた』製作委員会

画像一覧
6

  • 映画「水曜日が消えた」で主人公の“僕”を演じた中村倫也
  • 【写真を見る】優しい目線の接近ショット
  • 劇中では、7人それぞれを見事に演じ分けている
  • 中村倫也が“カメレオン俳優”と呼ばれるゆえんについても?
  • 7つの椅子を使った撮影では、お茶目な表情も!
  • 映画「水曜日が消えた」は7つの人格を持つ男性が主人公のサスペンス

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