桜庭ななみ、撮影現場には“凍ったペットボトル”を! ドラマ「13(サーティーン)」〈インタビュー〉
―百合亜が戻ってきた世界は13年前と様変わりしていますが、桜庭さんは変化する寂しさを感じたことがありますか?
制服姿の学生を見ると「私もこの間まで高校生だったのに、あの高校に行けないんだ」って思いがこみ上げて切なくなります。いつでも戻れるんじゃないかなという気持ちにもなりますが(笑)。
―過去に戻ってみたいですか?
今は今で大事にしていますが、過去を振り返ることも多いです。地元の友達との電話では「もし中学生に戻ったら、入学式でいろんな人と話して、いろんな人と仲良くしたい」ってよく話しています(笑)。私は英語が苦手なので、英語をもっと一生懸命がんばりたいとか、中学の時は軟式テニス部でしたが他の部活もやってみたいとか思います。
―逆に、昔から変わらないことは?
頑固なところは変わらないです。現場に差し入れを持っていく時、私は凍ったペットボトルにしようと決めていたのですが、お店になかったんです。マネージャーさんが「凍っていないジュースにしたら?」って提案してくれたんですが、「いや、絶対に凍ったやつの方がいい!」って言って、わざわざ売っているお店を探しに行きました(笑)。
―仕事の面でも頑固ですか?
そんなにはありませんが、思っていることはきちんと伝えます。昔の恋人の渉(井上祐貴)とのシーンは、私は淡々としようと思っていたのですが、監督からは絶望感が欲しいと言われて。そこはしっかり話し合いました。
―最後に、放送を楽しみにしている視聴者の方へメッセージをお願いします。
全4話に内容がギュッと詰まっているので、1シーンも見逃せない展開になっています。百合亜の気持ちがどんどん動いていくのが、見ている方に伝わったらうれしいです。日本版のドラマは家族との関わりが大きな魅力になっているので、そこもぜひ楽しんでいただきたいです。
取材・文=斉藤翠