小松菜奈、「知らぬ間にターニングポイントになっているのが人生の面白いところ」<映画「糸」連載その3>
中島みゆきの名曲「糸」をモチーフに、運命に引き離された男女が再びめぐり会うまでを描いたラブストーリー、映画「糸」が8月21日(金)に公開。
運命に翻弄されながらも、自分の力だけで生きていこうとする園田葵を演じる小松菜奈に、役どころや作品の見どころ、自分のターニングポイントなどを聞いた。
漣と香のシーンは涙なしでは見られなかったです
――映画を見た感想を教えてください。
ラブストーリーではあるのですが、人との出会いの大切さを描いているのでヒューマンドラマだと感じました。あと、漣のドラマは知らないことばかりで純粋に楽しめました。特に漣の奥さんの香を演じた榮倉(奈々)さんとのシーンは涙なしでは見られなかったです。
――榮倉さんの演技はいかがでした?
素敵でした。香がすごくいい女性で。葵とはタイプが違い、天使のようだけど母親の強さもある。漣が香を好きになる気持ちも分かりましたね(笑)。何よりも笑顔が優しくて、全てを包み込んでくれるような雰囲気を持っていました。私は、物語を聞いた時からヒロインは2人いると思っていて、映像になってその気持ちは間違っていなかったと感じました。葵は漣と節目節目でしか出会わないので、その時にちゃんと振り返ってもらえることが大切だと思っていて。どのようにしたら印象付けることができるのかを意識して演じました。そういう点ではすごく難しい作品でした。
――今回は20~30歳までを演じていましたが、演じる上で気を付けた点はありますか?
もちろんお芝居はその時の感情を表現しているのですが、葵はいろいろある人生だったので、環境やメイク、衣装がどんどん変わっていくのですが、それには助けられました。あと漣と違って東京、沖縄、シンガポールと転々としていくのでその景色や空気感もかなり力になっています。