斎藤工、初共演の小松菜奈に驚き「絵かと思いました。絵画が動いているという印象でしたね」
斎藤「(小松が)絵かと思いました」
一方、小松と斎藤は「沖縄ロケが最初だったんですけど、海沿いに小松さんがいらっしゃって、絵かと思いました。絵画が動いているという印象でしたね」と斎藤が真剣に語ると、小松は「どうですかね? 本当、そう思いました?」と照れ笑い。
そして、小松は「沖縄の海になじみ過ぎていて、タンクトップに釣竿持って、麦わら帽子かぶってって。すごく大人な余裕のあるスマートな優しい風が吹いてました(笑)」と、“絵画”と言った斎藤に対して“風”に例えて答えた。
菅田が「現場のご飯にもチーズをかけてくれるんですよ!」と、榮倉との北海道ロケでチーズがおいしかったと話すと、小松は「アグー豚のしゃぶしゃぶ食べました!」と沖縄での食事の思い出で対抗し、斎藤も「勝ち組の味がしました!」と笑顔。
そんなふうに食べ物の話で盛り上がったが、榮倉は役作りのために過酷な減量を行っていた。
「台本に“痩せてる姿”というのがあったので、これは痩せないといけないんだと思って、めっちゃ太った状態でクランクインしようと思ったんです。でも、気付いたらクランクインしてて、全然太れなくて(笑)」と、計画していた“太る”作戦は失敗に。
「全部で2週間、7〜8kg落ちました。その後、2カ月空いて、元気な頃の姿の撮影があったんですけど、顔が全然太れなくて。菅田くんに引かれるぐらいすごく食べてたんですけどね」と体型のコントロールが大変だったと明かした。
最後は、菅田が「公開できることを心からうれしく思います。今日しゃべりながら、『過去、何回舞台あいさつやったかな?』って思いながらも今日のこういう状況と形式の舞台あいさつも今後ないだろうなって、思い出深い日になりました。未来を作る日になればと思います。どうぞよろしくお願いします」と思いを伝えた。
そして、小松も「中島みゆきさんの『糸』は多くの世代の方々から愛され続けていて、この映画もそんな一つになってくれたらうれしいと思いますし、この映画を見終わった後に、『いつもありがとう』なのか、大切な人をいっぱい抱き締めてあげてほしいな。と思いますけど、ソーシャルディスタンスとかいろいろあるので(笑)。
でも、心にすごく優しく、人に寄り添いたくなるような映画になっています。この映画が多くの心をつなぎますように。そう願っています」という熱いメッセージで舞台あいさつを締めくくった。
映画「糸」は全国公開中。
取材・文・撮影=田中隆信