「クリエイターズ・ファイル」#63 ストリート・ペイントマン HACCHO
ロバート・秋山竜次扮(ふん)する最先端のクリエイターにインタビューする「クリエイターズ・ファイル」。今回は、ペイント・アーティスト、HACCHO(ハッチョウ)。住宅や店舗の壁、建物、乗り物などストリート全体をキャンバスとして、自由奔放なイマジネーションを描き出すその作品はNYをはじめ、世界的にも人気を集めている。われわれ取材班は、HACCHOの創作現場に密着し、飾らない人柄から生み出されるアートに込めた思いをひもといた。
東京・練馬にあるアートガレージ。そこに現れた一台の軽トラック。世界的ペイント・アーティスト、HACCHOは、いつもアシスタントを務めるパートナー、リコとこの軽トラに乗って、創作の現場に向かうという。うっすらと伸ばしたひげと青いキャスケット、ペンキや絵の具が無数に飛び散ったオーバーオールが彼のトレードマーク。アトリエでの創作を終えたHACCHOにインタビューを試みた。
──白い壁に大きな地球を描かれてましたが、絵はキャンバスには描かないのでしょうか?
HACCHO「はい、自分は大きな壁や乗り物、店舗など実際にストリートに溶け込んでいるものに対してでないと創作意欲的なものが湧かないんだと思います。いつの間にかそうなっちゃいました(笑)」
──他にはどのようなところに描かれましたか?
HACCHO「病院、公園、高速道路、健康ランド、工場、船、遊園地、あとは葬儀場なんかも塗らせてもらいました」
──まさか、葬儀場まで塗るとは驚きです。
HACCHO「自分だったら、最後のお見送りはカラフルにしてほしいって思いまして。水色とピンクのマーブルに仕上げました」
スタイリスト=古沢愛/ヘア&メーク=伊藤有香/デザイン=hooop/編集=CTB
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