デビュー10周年のボイメン・小林豊&田村侑久「名古屋に恩返ししたい」
東海エリア出身・在住のメンバーで結成された“ボイメン”ことBOYS AND MENが、9月9日(水)にニューシングル「Oh Yeah」をリリースする。
今回、メンバーの小林豊と田村侑久に、デビュー10周年を迎えるBOYS AND MENスペシャルイヤー第1弾となる新曲の話や、お互いの関係性について聞いた。
――9月9日(水)リリースのニューシングル「Oh Yeah」を初めて耳にした際の第一印象をお聞かせください。
小林・田村「(2人同時に)はいっ!えーと、あれですね…」
小林「あっ…」
田村「じゃんけん…」
小林「(じゃんけんに勝って)あいらぶゆーらぶゆーちゃむでーす!本当に言葉の力強さがつまっているなと思いました。もともと僕たちの10周年記念として作ろうとしていたのは、別の系統の曲だったんですね。でも『Oh Yeah』は、今の世の中に合わせた訳じゃないんですけど、今の世の中じゃないと生まれなかった曲なんだろうなと感じて、聞いた瞬間『うわっ…すごい』と思いました」
田村「田村侑久、たむたむです!もうすぐ30歳!このタイトルを見た時は、結構ガチャガチャ系のアツアツ、バキバキかなと思ったんですけど、めちゃくちゃいい感じの曲やんと思って。歌詞もこの時期にぴったりだなと。でも、純粋に『出だしのキーが出なくない?高くない?』って思いました」
――メンバー間でアイディアを出し合い、完成したというMVですが、どんなアイディアを出されましたか?
田村「ひみつぅー!」
小林「いやいや、その秘密を教えるの」
田村「今まで秘密にしていたことを暴露するの?告白ね?」
小林「(海外ドラマシリーズの)『ゴシップガール』ってことよ。…X.O.X.O.ゴシップガール(決め顔)」
田村「観たことないんだけど…X.O.X.O.」
小林・田村「ゴシップガール(決め顔)」
田村「…なんの話だっけ」
小林「MVのアイディア。でも、みんなで出しましたね」
田村「誰の意見が採用されたというのではないですね」
小林「『熱さは絶対伝えたいよね』というのと、今の時代だからこその、リモートでハイタッチしたりとか」
田村「今、ファンの皆さんとの握手会などもなくなってしまったので、みんなとの交流ができないかなと思って、リモートでハイタッチをしたり。あと、壮大な場所で撮影したいねということで、採石場でドローンを使っての撮影をしました。撮影時は雨模様だったので足場が悪くて結構危なかったですね。普段なら、みんなふざけて押したりするんですけど、誰もやらなかったです」
――オンラインリリースイベントなど、今までにない形でのファンとの交流についてのお気持ちをお聞かせください。
小林「一方的じゃなくて、やっぱり一緒に作り上げていきたいよねって思っていました。配信という形でのライブでは、僕らの細かい表情なども伝わりやすいと思うので、そういう面では、今しか味わえないプラットフォームなのかなと感じています」
田村「ゆーちゃむが言っていましたけど、ライブが開催できない状態だけど、画面の中でなんとか皆さんにお届けしたいというところで、声援は返って来ないけどコメントはもらえるじゃないですか。そのコメントを見ると『観てくれているんだ』ってすごく元気がもらえるし、逆にライブ中だと、僕たちはみんなが思っていることがわからないじゃないですか。けど、オンラインライブなんかだと、コメントで『あれ、今、土田間違えたくない?』みたいな反応が見られるから、逆におもしろいなという感覚ですね。だから、ファンの子たちも気になったことがあったら、ガンガンツッコんでくれるとうれしいです」
――今年で記念すべき10周年を迎えたBOYS AND MENですが、今までを振り返ってみていかがですか?
田村「体感で言うと、あっという間だったなというのをすごく感じています。10年前の自分達が今、こうなっているというのは想像つかなかったですね。『ナゴヤドームやりたい!』とか言っていましたけど、周りからは『絶対無理でしょ』って言われましたから。結成当初、テレビ番組のリハーサルで『ナゴヤドーム行きたいです!』って言ったら『それは言わないでください』って言われて。できる訳ないって思われていたんですよね。でも、ちょっとずつ、ちょっとずつ味方になってくださる方が増えてきて、関係者の皆さんが愛情を持って接してくださって、ファンの方もついてきてくれて。そうやって本当に一歩ずつ成長したグループなので、その分、名古屋に恩返ししたいし、絶対名古屋から離れないという気持ちがありますね」
小林「僕らが所属する事務所の社長が『おじいちゃんになってもグループでいたいな、と思えるグループになれ』って言ってくれていて。うちって、卒業制度って別にないんです。このメンバーでずっとやっていくんだという思いがあるから、10年というのが『10年も頑張った!』というのもあるんですけど、たとえば60歳までグループを続けるとすると、まだ30年あるんですよ。そう思うと『まだ折り返し地点にも来ていないんだ』という心のゆとりを持たせてもらえたのは、社長のおかげだなって思います」
――お互いの初対面の第一印象は?
田村「僕はボイメンで一番最後に入ったんですよ。僕が加入した時は、ゆーちゃむはちょうど『テニスの王子様』のミュージカルで東京に行っていたんですよね。加入して一週間後くらいに東京公演があって、それに行かせてもらった時に初めて会ったんですけど『この人が小林豊さんなんだー。確かにイケメンやなー』って思いましたね。今は全然大したことないですけど!」
小林「(田村に対して)『え?マジ?今の時代にM字バング?久々に見たわ、この髪型』って最初思いました(笑)。でも、もともとさわやか方面でしたよ。人って第一印象、めっちゃ重要じゃないですか。僕は直感人間なんで、第一印象で『ないな』と思った相手は、本当にダメなんですけど、そうじゃなかったですね」
――お2人、とても息があっているようですが同棲しようと思えばできますか?
小林「無理(即答)」
田村「絶対無理(断言)」
小林「もし、僕らが一緒に暮らすとなるとずっと100%のテンションになっちゃうから多分、途中で疲れると思う」
田村「行けて1週間かな」
――今後、グループでやってみたいことはありますか?
小林「これからやってみたいことはフェスですね」
田村「今までお世話になったアーティストさんをお招きしてやりたいですし、それ相応のグループになりたいね」
小林「やっぱり名古屋を盛り上げたいというのもあったりするので、名古屋の飲食店を含めた街とコラボしたいですね。今まで出演させていただいたフェスで言うと、氣志團さん主催の『氣志團万博』では千葉県の名産だったり、西川貴教さんの『イナズマロック フェス』では滋賀県の名産だったりをバックステージでも出していただいて。お客さんもそれを楽しめるブースがありますけど、バックステージでも街を感じることができる幸せというのが本当にすごいなと思ったので、名古屋に来てくれた皆さんも歓迎したいです。それにふさわしいグルメもめちゃくちゃあるので」
田村「名古屋めしはいっぱいあるし、屋台もいっぱい出せるし。フェスでお菓子まきたいね。名古屋では、嫁入り行事で菓子まきをする伝統があるので。あと、地元や近県のアーティストさんをお呼びしたいです」
――最後に「Oh Yeah」のリリースを待ち望んでいたファンの皆様へのメッセージをお願いします。
田村「この曲は、今のもどかしい時期の皆さんに送った、僕たちの最大限のパワーなので、この曲を聞いて、会える時になったら、元気いっぱいで会いましょう(その後、「ポケットからキュンです」ポーズ)!」
小林「歌詞に『明るい未来を信じ立ち上がれ』というフレーズがあるんですけど、その歌詞のように、今、自分のできることを明るい未来に向かって立ち上がれば、輝く世界が待っていると思うので、そんな未来を信じて過ごして欲しいなと思います。その未来でまた会いましょう!…X.O.X.O.」
小林・田村「ゴシップガール(決め顔)」
文=中村実香 撮影=中川容邦