宮崎あおいが思いを告白「自分たちの手から離れていくのはすごく寂しい…」
映画「神様のカルテ」の初日舞台あいさつが8月27日、都内で行われ、出演者の櫻井翔、宮崎あおい、岡田義徳、原田泰造、加賀まりこと、深川栄洋監督が登壇した。
同作は、累計150万部を突破した夏川草介の同名ベストセラー小説を映画化した医療ドラマ。信州の松本にある、24時間・365日対応の小さな病院を舞台に、若く真面目な内科医・栗原一止(櫻井)の葛藤と成長をみずみずしいタッチで描く。
これまで100媒体以上の取材を受けたという櫻井は、「自分にできるのだろうかと迷った。でも、こうして素敵な作品と、一緒に作品を作る素晴らしい皆さんに出会えて、幸せです」と振り返った。
一止を支える妻・榛名役の宮崎は、「(初日を迎えられたことは)すごくうれしいんですけど、みんなで一生懸命、頑張って作った作品が自分たちの手から離れていくのはすごく寂しいです」としんみり。
ストーリーの軸となる、末期がん患者・安曇雪乃役の加賀は、「普段、自分が出演している作品を見るときは、『もっとこうすれば良かった』などと後悔の念が強く、冷静に作品を見ることができないんです。でも、今回は自分が出ているにも関わらず、すっかり入り込んでいました。身寄りのない1人の老女が余命半年と宣告され、大きな病院に行ったら見捨てられちゃって、本当にこんな現実があるのかと思いました。でも、結婚していなくて子供もいない友達が、病院から見放されて、『どこに行ったら良いの』という状態。これは日本医療の大変な問題だと思った」と感慨深い様子で話し、「お年寄りに優しくしてあげてください」と最後は笑顔で呼びかけた。
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