藤原大祐「やっぱり“好き”っていう気持ちも、この作品の大きなテーマだと思います」<おじさんはカワイイものがお好き。>
眞島秀和扮する主人公・小路三貴を筆頭に、今井翼が演じる河合ケンタ、桐山漣が演じる鳴戸渡の3人の“おじさん”が、不器用ながらもそれぞれの“好き”に全力な姿をコミカルに描くドラマ「おじさんはカワイイものがお好き。」(日本テレビ系)。残すは最終回のみとなった今、これまで以上に存在感を増しているのが、小路の甥である真純を演じる藤原大祐だ。ドラマスタート時から、その可憐なルックスに注目が集まっていたのに加え、第4話では会社で厄介者扱いされている鳴戸と急接近! その動向からますます目が離せない真純を好演する藤原に、撮影エピソードや最終回の見どころを聞いた。
地上波の影響力のすごさを感じています
――昨年、事務所に所属したばかりの藤原さん。主要キャストの1人として地上波のドラマに出演するのは今作が初ですが、手応えはいかがですか?
「これまでも配信ドラマ(「中3、冬、逃亡中。」)や舞台(「青春cm2」※オンラインで配信)に出演させていただき、お客さんに“届く”ということを感じていたんですが、やっぱり地上波になるとそのパワーが違うなと思いました。Twitterではトレンド1位や2位にもしていただけたので、影響力のすごさを感じています」
――その中には藤原さん演じる真純のかわいさを絶賛する声も。真純を演じるにあたって、どんなことを意識していますか?
「原作を読んだ印象では、真純はもっと大学生っぽいというか、大人びた感じだなと思っていたんです。でも、ドラマでは少女漫画家を目指すという大きなテーマが加わり、普段からかわいらしく演じることにもなったので、最初に自分の中でイメージしていた真純からはだいぶ変わりました。ただ、誰かが落ち込んでいたり、悲しんでいたりしたら、すぐに手を差し伸べる真純の性格は、原作にもドラマにも共通するところだと思います。人をポジティブな気持ちにさせるっていうのが真純の長所だと思うので、そこはドラマの中でも伝わるように意識しました」
――先ほど、観ている方に届いている実感があるとおっしゃっていましたが、どんなところでそれを感じていますか?
「第1話に『みんなの“好き”を大事にすれば、きっと僕たちもっとハッピーだね』という台詞があって。ドラマを観てくださる方の中には、小路さんにとってのパグ太郎みたく、推しがいらっしゃる方も多いと思うんです。そういう自分の“好き”に対する想いに真純の言葉が刺さっているような気がしています。第4話の『簡単に消せないのが“好き”なのかな』とか、真純って結構毎回いいことを言うんですよね」
――そういった台詞をどんなふうに言うようにしているんですか?
「あまりいい台詞を言おうって感じを出さないようにしようと思いました。言うぞ!と意気込むより、ぽろっと出した方が真純らしいのかなって。だから、ドラマを観てくださる人が反応してくれたりするのを見ると、ちゃんと届いているような気がしてうれしいです」