高城れに「出会う人で自分は変われるんだよ」
――お二人が思うこのドラマの魅力はどこにあると考えますか?
森崎: この作品はラブコメなのですが、“幽霊と人間の距離感”がこの新型コロナウイルスの影響で、触れたくても触れられない、会いたくても会えないという状況の今の僕たちの距離感と似ているのではないかというお話があり、撮影に入ったときに監督さんから「ただのラブコメじゃなくなったね」という言葉を頂きました。
ファンタジーなので、一見共感できる部分のないような作品にも感じられるのですが、自粛期間を経て、視聴者の方々にも「私たちが今経験していることに似ているのではないか」と共感していただける部分もあるのではないかと思います。
この作品を今伝えられるのは本当に「やるべくして作られた作品」だなと、とても縁を感じています。キュートな作品ですし、キュンとなる瞬間も多くあると思うのですが、それ以外にも考えさせられるような場面もたくさんありますので、たくさんの方に見ていただけるとうれしいです。
高城:私も森崎さんと同じで、新型コロナウイルスの影響で当たり前のことができなかったり、会いたい人に会えない、触りたいものに触れないという苦悩が、エーミンに恋する玲ちゃんの姿と似ている部分もあって、共感していただけるのではないかなと思います。
また、生きていくことってすごく大変だけれど、すごく幸せで楽しいことなんだよっていうこととか、出会う人で自分は変われるんだよ、だから自分も誰かにいい影響を与えられる人になりたいなという気持ちになることができるドラマでもあります。この大変な時期に、視聴者の方々が抱える不安や苦労などが、少しでも晴れるような最終回になっていると思うので、たくさんの方々に見ていただければなと思います。
第1話あらすじ
幼い頃から日本の漫画に憧れていたミャンマー人のエーミン(森崎)は、漫画コンクールに入選し、賞金50万円を持って1年間、名古屋の漫画学校に留学することに。
住む部屋を探すが、どれも想像を超える金額。そんな中、超割安な物件を見つけ、不動産屋の説明もそこそこに契約。コンビニバイトに精を出しながらも、想像していた日本のイメージとのギャップに悩むエーミン。帰宅した部屋で目にしたのは、色白で黒髪の幽霊・玲(高城)の姿だった。
その部屋は“ワケあり”の物件であり、慌てて飛び出すエーミンだったが、大家から「幽霊を追い出してくれたら家賃タダにする」と言われ恐怖におののきながらも、その幽霊を成仏させるため“共同生活”を始める。
9月12日(土)スタート
毎週土曜夜11:30-0:00、NHK総合にて放送
■ 森崎ウィン
ヘアメイク=KEIKO/スタイリスト=森田晃嘉
■ 高城れに
ヘアメイク=竹内美紀代/スタイリスト=関志保美
※写真撮影は感染防止・ソーシャルディスタンスディスタンスに配慮し、別々に撮影しました