最新作『スパイの妻』も注目を集める名匠・黒沢清監督の代表作『CURE』4Kデジタル修復版で初Blu-ray化!<コメントあり>
最新作「スパイの妻」(10月16日[金]公開)が第77回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、9月12日(現地時間)の各賞発表にも期待がかかる映画監督・黒沢清。そんな黒沢監督の名を一躍世界に知らしめた傑作「CURE」が、このたび4Kデジタル修復版となって初Blu-ray化。11月27日(金)に発売されることが決定した。
1997年に公開された「CURE」は、 猟奇殺人事件を追う刑事(役所広司)と、事件に関わる謎の男(萩原聖人)の姿を描くサイコ・サスペンス。第27回ロッテルダム映画祭正式出品、第16回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭正式出品など、本作をきっかけに黒沢監督が海外で高い評価を受けることとなった記念碑的作品だ。
今回発売されるBlu-rayは、喜久村徳章撮影監督によるグレーディング監修のもと、オリジナルネガから4Kでスキャンと修復を行った、デジタルニューマスターでの初Blu-ray化となる。また特典映像として、黒沢監督を敬愛する安里麻里が演出を務め、未公開メイキング映像やスタッフの証言を交えた「黒沢清『CURE』演出術」、同作のプロデュースを手掛けた土川勉と下田淳行による「プロデューサー対談」を新規収録。さらに「第31回東京国際映画祭 役所広司特集『CURE』ティーチ・イン映像 (役所広司×黒沢清)」も収録される。
この「CURE」初Blu-ray化を受けて、黒沢監督からコメントが到着した。
黒沢清監督コメント
「私の人生に最も大きな影響を与えた映画です。たぶんこのようなものは二度と撮れないでしょう。あの頃はまだ、Jホラーだの海外映画祭出品だのといったカテゴリーもなく、ただ理解ある仲間たちと楽しくやりたいようにやっていただけです。それで何でこんなにダークな映画が、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、そういうものなんですね」
2020年11月27日(金)発売 KADOKAWA
■Blu-ray「CURE」4Kデジタル修復版
4,800円+税
出演:役所広司、萩原聖人、うじきつよし、中川安奈、蛍雪次朗、洞口依子、でんでん、大杉漣
■DVD「蛇の道」
2,500円+税
出演:哀川翔、香川照之、柳ユーレイ、下元史朗、翁華栄
■DVD「蜘蛛の瞳」
2,500円+税
出演:哀川翔、ダンカン、大杉漣、菅田俊、寺島進、阿部サダヲ