コロナ禍でも抜群の有用性
――現在、新型コロナウイルスの影響で対面のオーディションも難しい時期だと思うので、そういう意味でのコスト削減もありますね。
新型コロナウイルスの影響で、このような状況になることは、立ち上げたときには全く予想していませんでした。結果的に、オンラインで完結できるという仕組みは、どの業界でも必要になってきていると思います。
オーディション業界にもその仕組みは必要だと思っています。オーディションの応募から動画での審査なども「Exam Organizer」ではできるので、対面で行なっていたオーディションがオンラインでできるようになりました。
また今、オンライン面接もサポートしています。Google MeetやZOOMと連携して、実際に合格者が決まるところまでオンラインで完結できるようなシステムを構築しています。審査する人が日本にいようが海外にいようが審査ができますし、業界のオンライン化を進めるいいきっかけになっていくと思います。
「集客」から「管理」まで一貫してサポート
――「Exam」が発展していく中で、さらにこうしていきたいというのはありますか?
主催者が抱える集客の課題を解決するために、オーディションメディアをKADOKAWAさんと一緒に立ち上げました。そこでオーディションの集客とオーディションの情報の管理、制作コストの両方の課題を解決するというのが直近の目標です。
長期的な目標としては、一つのツールでいろんな主催者の方がオーディションを開催する世界を作りたいなと思います。そこにいろんなデータやノウハウ、情報が集まってくるので、より応募者と主催者とのマッチングがしやすくなると思うんです。
「あなたはこのオーディションに向いてますよ」というレコメンド機能だったり、データがどんどん蓄積されていくことで、最終的には、応募者と主催者のマッチングが最適化されていければなと思っております。
――オーディションはいっぱいありますけど、応募する人たちも全てを把握できるわけではないので、レコメンド機能というのはありがたいですね。
そういった仕組みができることで、主催側も応募する側も幸せになれると思います。現状のオーディションの課題として、オーディション情報が届く範囲が狭かったりだとか、応募開始しても本当に欲しい人材が来ないことがあると思うので、「Exam」を皆さんが使ってもらえるようになると、そのような課題が解決できるかなと。