前代未聞の大規模買収「河井事件」“政治とカネ”の実態に迫る
9月26日(土)の「テレメンタリー2020」(毎週土曜深夜4:30-5:00[日曜朝4:30-5:00]、テレビ朝日、※系列各局で放送)は、国会議員夫妻がそろって逮捕・起訴されるという前代未聞の大規模買収事件を取材し、“政治とカネ”の在り方に迫った「バラマキの果てに 〜河井事件 混乱の広島〜」を放送する。
河井克行被告・案里被告、国会議員の夫妻が100人に対し現金約2900万円を配ったとされる前代未聞の買収事件。現金を受け取ったとされる地元議員らは40人に上り、広島の政界は大混乱に陥っている。
河井夫妻は初公判で現金提供を大筋で認めた上で、渡した金は買収ではなく「当選祝い」などの趣旨だと無罪を主張した。
事件の舞台となったのは、2019年7月に行われた参議院議員選挙。河井案里氏は、3月に立候補を表明。その結果、自民党本部と広島県連の争いが水面下で繰り広げられることになった。
地元の広島県連が現職の溝手顕正氏で一本化する方針を決める中、自民党本部は案里氏を後押し。有力な国会議員を現地に続々投入、安倍晋三総理秘書なども広島入りさせて支援を呼び掛けるとともに、案里氏には溝手氏の10倍にあたる1億5000万円を提供した。
そして、選挙は案里氏が溝手氏を破って当選を果たした。
2019年の秋以降、克行氏の公職選挙法違反疑惑がメディアで報じられ、その後刑事告発された。2020年6月には、東京地検特捜部によって河井夫妻は公選法違反(買収)の疑いで逮捕された。
2020年になり、現金を受け取ったとされる地元議員の名前が明らかにされると、議員らは次々に口を開き始めていた。「無理やり置いて行かれた」「安倍総理から...」「2人だけの秘密」などと。
会見を開いて釈明をする議員がいる一方で、いまだに何も語らない人もいる。辞職をした元地方議員は、取材に対し、「説明責任」は永遠に終わらないと後悔の念を語った。
さらに取材を進めると、現金提供の手法について意外な実態も明らかになってきた。
党勢拡大か、買収か、なぜ、河井夫妻は多額の現金をばらまいたのか。事件は広島に一体何を残したのか。現金受け取りを認めた議員らへの取材を通し、買収事件の実態に迫る。
制作はHOME(広島ホームテレビ)、担当プロデューサー・上重三四郎、担当ディレクター・井上正一郎、宗政陽介。ナレーターを坪山奏子HOMEアナウンサーが務める。
「バラマキの果てに 〜河井事件 混乱の広島〜」
テレビ朝日は9月26日(土)深夜4:30(27日[日]朝4:30)より、HOMEは9月26日(土)昼3:30より放送
全国のテレビ朝日系で放送・各局放送時間はこちらを参照⇒https://thetv.jp/program/0000972368/36/
ナレーター:坪山奏子
制作:HOME(広島ホームテレビ)
プロデューサー:上重三四郎
ディレクター:井上正一郎、宗政陽介
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