映画「小さなバイキング ビッケ」声の主演・伊藤沙莉インタビュー「エゴサーチは10歳のときからやっています」
映画「小さなバイキング ビッケ」が10月2日(金)から全国公開される。「SING/シング」、「怪盗グルーのミニオン大脱走」のスタッフによる最新作で、海賊の息子・ビッケが、愛する母を救うために大海原へ旅立つ冒険ファンタジーだ。
主人公・ビッケの声を演じているのは、近年幅広く活躍する女優・伊藤沙莉。自分のことを世間が「知っていてくれるのがすごく有難い」と語り、たとえマイナスな意見を見聞きしても「もう傷つかないです」とも。まるで海賊のような“強さ”を見せる彼女が、子役時代から現在に至るまでの心境の変化などを語ってくれた。
プロの声優と一緒にアフレコ「テンションごと引っ張っていただいた」
――これまでもアニメ「映像研には手を出すな!」(NHK総合)で主演するなど、声のお仕事も経験済み。主人公の男の子・ビッケのアフレコはいかがでしたか?
「声のお仕事は緊張もしますし、足を引っ張ってはいけないという感情もありますが、それ以上に今回は楽しくできました。バイキングの族長でもあるお父さんのハルバル(三宅健太)と、親友の女の子・イルビ(和多田美咲)と一緒にアフレコができました。ちょっと私がワガママを言わせていただいて。絡みの多い方と一緒にアフレコができたら心強いなと思ってお願いしたんです。このご時世なので、仕切りがある状態ではありましたが、ひとりきりで録るのとは全然違いました」
――違うものですか。
「気持ちの乗っかり方が全然違います。ビッケの興奮状態や、ワクワクした感じとか。やっぱり実際に掛け合いをするからこそ生まれるテンションがあるので。だからご一緒させていただけたのは大きいです。それにプロの声優さんとご一緒させていだだくと、テンションごと引っ張ってくださるんですよね。どうしても私は普段、リアリティよりのお芝居が多いので、やりすぎなくらいの大きなテンションでやるためには、人に引っ張っていただくのが一番早いんです。本当に有難かったです」
――よく覚えているのはどんなシーンですか?
「最後のほうで、お父さんとふたりで雪の中を滑っている場面があって、『ヒャッホー』『イエーイ』とずっと叫んでいるんです。あれはひとりでやってたら厳しかったですね。あとは『俺たちバイキング!』と掛け声をしているシーンも、イルビと一緒に参加させていただきました。最初は私たちも言うとは思っていなかったのですが、ふたりで一緒に言えたのでテンションも上げて出来てよかったです」
■映画「小さなバイキングビッケ」HP
https://vic-movie.com/
監督:エリック・カズ 「Vic the Viking」(TVシリーズ)
アニメーター:ティモ・ベルク 「SING/シング」「ペット」「怪盗グルーのミニオン大脱走」
出演:伊藤沙莉(ビッケ)、三宅健太(ハルバル)、前野智昭(レイフ)、和多田美咲(イルビ)、
田坂浩樹(スベン)、前田雄(ウローブ)、鷲見昂大(ファクセ)、白井悠介(ゴルム)、
神尾晋一郎(ウルメ)、長瀬ユウ(スノーレ)、坂田将吾(チューレ)、矢尾幸子(イルバ)、
野津山幸宏(ソー)
原題 Vic the Viking and the Magic Sword
2019年/ドイツ、フランス、ベルギー/82分/英語/シネスコ
©2019 Studio 100 Animation – Studio 100 Media GmbH – Belvision
配給:イオンエンターテイメント、AMGエンタテインメント