SKE48・大場美奈、前座のステージでの“急な罪悪感”を明かす
斉藤真木子、大場美奈、江籠裕奈 囲み取材
――初日、2日目と終えた今の心境はいかがですか?
大場美奈:ファンの方たちには結構大変なイベントだなって思われていたと思うんですけど、SKE48としては、昨日今日のステージを見てもらえれば分かるように、本当に先輩後輩の絆が深くなりました。
チームを超えて公演をするということが、「手をつなぎながら」公演とかはあったけど、今まであまりなくて、あっても志願者しかできなかったから。
今回は志願とか関係なくメンバーをミックスしたので、いろんなメンバーとまんべんなく接して、先輩は後輩たちに教えられることをしっかり教えられたし、後輩たちは普段なかなか先輩に話に行きづらい子たちも教えてもらいに行って、それが仲良くなるきっかけになったりして、それぞれにとって機会になりました。
斉藤真木子:“決められたメンバーでこの公演を○日にやってください”って言われて、それに向かって一生懸命やる過程が、自分たちのためになったなって感じました。やっぱり研究生じゃないと公演を新しく覚えたり、何ポジションもこなしたりというのはなかなかないので、そういう点では初心に返った気持ちです。
“自粛期間”が明けてメンバーと久しぶりに会えたり、一緒にレッスン場でレッスンしたり、そういう今日までの過程がSKEをとても大きくしてくれたと思います。だからこそ、終わっちゃって寂しいって泣きだしたり、もっとやりたかったって言うメンバーがいたりして。
普通は公演って初日を迎えて、何カ月かやって、千秋楽を迎えてっていうものなのに、今回はこれが最初で最後というのが、今までになかった貴重なことだと思います。
江籠:16人でやる公演がものすごく久しぶりだったんですけど、「当たり前だったものが少しずつ戻ってきているな」って感じられてうれしかったです。
私は「会いたかった」公演を9期と10期の研究生と一緒にやらせてもらったんですけど、後輩のことを育てるというか、ちゃんと気に掛けるっていうことが今回の期間で、今までやっていなかったわけじゃないけど、さらに身に付いたというか。真木子さんと一緒にいる期間も長かったので学ぶことも多かったし、それこそ昔は教えてもらう立場だったので「先輩になったんだな」っていうこともすごく感じました。
SKEを昔から知っているファンの方にも懐かしんでもらえたと思うし、私たちも楽しかったし、今回新しく公演を覚えたメンバーがまたこうやって公演をリバイバルするときに、「あのとき楽しかったよね」って思い出になる公演になったなって、終わった後の達成感に満ちたみんなを見て思いました。
――では、今日行った公演でグッときたところはありますか? 大場さんはぜひ“前座ガールズ”のことをお話いただければと思うのですが。
斉藤:やりたかったの?
大場:全然志願はしてなくて、「やってくれませんか?」と相談を持ち掛けられました。本来は研究生の見せ場なんですけど、12周年ということもあったので、インパクトとかを重要視してスタッフさんが用意した“仕掛け”だと思います。
実際やったことがあったし、研究生の子数人と舞台に立つことはなかなかないので、せっかくだからやってみようと思ったんですけど、いざ舞台に立ってみたら急な罪悪感にさいなまれました。
抽選に当たった30人のファンの方が会場にいるじゃないですか。あの方たちがペンライトを私のメンバーカラーにしてくれたんですよ。水色にめっちゃ変わってて、それに急な罪悪感があって。
斉藤、江籠:(笑)。
大場:私、今回の前座の「檸檬の年頃」は目立たないように、絶対に出オチだから目立たずになじんでおけばいいかなって思ってたんです。ただでさえ、周りの子たちと年が違うから目立っちゃうと思ってたんですけど、優しいファンの方々が寄り添ってくれるのが、逆にすごいつらくて(苦笑)。
最後に「『RESET』公演始まります」って客席の方に手を振るんですけど、1サビ前くらいからもう罪悪感がすごくて。「私何でここに出ちゃったんだろう」みたいな。「この一枠を(研究生に)あげればよかった」って思って、最後逃げるように走ったらタイミングを間違えて、他の子がしゃべってる間にはけちゃいました。
すごく新鮮だったし、10期生の子と仲良くなれたのはうれしかったんですよ。でも何か「半分ごめん、半分ありがとう」、そんな気持ちでした。