10月9日(金)に映画「メカニカル・テレパシー」(アップリンク渋谷ほかにて公開中)の公開初日舞台あいさつが行われ、主演の吉田龍一と五十嵐晧子監督が登壇した。
本作は、SF的要素と恋愛感情を掛け合わせた「心を可視化する機械」をめぐる3人の男女の物語。五十嵐監督が“心の可視化”というテーマに挑んだ思いや、制作から公開までの間に家族を亡くした吉田が思いを語った。
自分や相手の分からない“心”を見えるものにした作品
本作は、思いを寄せる相手の心が可視化されて目の前に現れたとして、それは本当の相手の心なのか…という実験に挑む研究室が舞台。「心を可視化する機械」を登場させて、何を描きたかったのかと問われた五十嵐監督は「心というのは分からないもので、自分が何をしたいのかだとか、相手が何を望んでいるかだとか、分からないことばかりなんですけれども、”その分からないものをあるがままに見つめて、自分が何を選んで、何を言葉にして、どう行動するかというのが大事”だというのを描こうと思いました」と説明した。
主人公・真崎トオルを演じたのは、AbemaTVの恋愛リアリティーショー「さよならプロポーズ2」に出演した吉田龍一。繊細且つ静かな強さを持つ演技で、揺れ動く心を表現している。
真崎自身と、真崎の心が可視化されたバージョンの両方を演じ、混乱しなかったかと聞かれた吉田は「真崎の一部分の感情だったり、エゴであったり、欲であったりというのがもう一人の真崎かなと思い、演じました」と語った。
映画「メカニカル・テレパシー」
https://mechatelemovie.wixsite.com/mechatele/
出演:吉田龍一、白河奈々未、申芳夫、伊吹葵、青山雪菜 / 石田清志郎 / 時光陸 / 松井綾香
長尾理世 / 竹中博文 / 古内啓子(声の出演)
監督・脚本:五十嵐皓子
配給・宣伝 アルミード