SKE48「~12公演一挙披露祭~」現地取材で印象に残った“12のこと”<コラム・前編>
10月3日から5日にかけて、劇場デビュー12周年を記念したイベント「SKE48 12th Anniversary Fes 2020 ~12公演一挙披露祭~」を開催したSKE48。今年の周年イベントは新型コロナウイルス感染対策のため配信イベントとして行われ、多くのファンはカメラ越しにステージを楽しんだ。だがもちろん、フレームの外にいるメンバーも気を抜くことなく魅力的なパフォーマンスを披露していた。
そこで今回は、カメラに映っていたことも映っていなかったことも併せて、3日間の現地取材で印象に残った“12のこと”をピックアップ。
前編では、パフォーマンスに目を見張ったり、過去とのつながりを感じたりした6つのシーン(楽曲)について触れていく。
【1】「会いたかった」公演より、「会いたかった」の斉藤真木子
SKE48の公演では、ごくたまにメンバーの靴が脱げて飛んでいくことがあり、それは“SKE48らしい”光景としてファンにも認められているのだが、今回この光景を目にしたのは初日1公演目の3曲目「会いたかった」(飛ばしたのは斉藤真木子)。もちろん、本人はわざとやってるわけではないのだが、思わず「早いよ!」と内心ツッコんでしまった。
いつものSKE48劇場ではなく、Aichi Sky Expoのホール会場のため天井も高く、なかなか靴が落ちてこないシュールさもあって、今回挙げさせてもらうことにした。
【2】「パジャマドライブ」公演より、9期生5人の「鏡の中のジャンヌ・ダルク」
9期生の青海ひな乃、赤堀君江、荒野姫楓、池田楓、田辺美月が披露した「鏡の中のジャンヌ・ダルク」。この楽曲の前には48グループの楽曲の中でも名曲の呼び声が高い「てもでもの涙」を、歌唱力に定評のある佐藤佳穂と谷真理佳が完璧に歌い上げ、観客を大いに魅了していた。
そんな余韻が残る中での出番となったが、この5人は堂々とした力強いパフォーマンスで十分な印象を残した。
今回のイベントでは、9期研究生の昇格発表が行われたが、先に正規メンバーとして活動している面々が、改めて9期生のポテンシャルの高さを示した。
【3】「制服の芽」公演より、「思い出以上」の熊崎晴香
2014年に研究生公演として行われた「制服の芽」公演で、「思い出以上」のセンターに立っていた熊崎晴香。当時一緒にこのユニットを務めていた日高優月、同じチームEの後輩・田辺と登場すると、主人公然とした、良い意味で少し“ドヤ感”のある表情でパフォーマンスを披露した。衣装も研究生当時は赤い衣装を着ていたが、今回は松井珠理奈が着ていたオリジナル衣装での披露となり、そんなところも見どころだった。
2016年にはシングル曲の“センター奪取”を口にしていた熊崎。同時期にセンター奪取を語っていた古畑奈和は、2019年にシングル「FRUSTRATION」でその目標を達成した。今回のイベントでは2021年初春の27thシングル発売が発表され、会見では松井が「『次のセンターは誰だ!?』っていう目線でも見てくれたら」と話していたが、熊崎もその可能性は十分に秘めている。