「終始ほっこりするお話です」
「姉ちゃんの恋人」役にあたる真人を演じるのは林遣都。
「林さんとはこんなに長くお芝居をご一緒させていただくのは初めてで、物静かな方というイメージだったんですが、お笑いがお好きな方なので、同じ番組を見た話をしたり、現場にある謎解きの本を読んで問題を出し合ったりとか…いい意味でフラットな方で、私とは波長が合うようで、居心地はとてもいいです」
温かな世界観の中、つらい現代にひたむきに生きる人々を優しく描く。
「岡田さんの作品ですから、やっぱり悪い人は出てこないし、終始ほっこりするお話です。桃子たちには親がいなかったり、真人さんには秘密があったりするんですが、背景を一切感じさせないくらい皆が幸せそうだから、そのギャップがいいのかなと思います。
桃子は寝る前に泣いてしまう日もあったかもしれないけど、つらいことも笑い飛ばして前向きに生きている。今もつらい状況にいる人はたくさんいらっしゃると思うんですが、寄り添うことができる作品であったらいいなと思います」
取材・文=magbug