思い出の地を舞台にした向井理の映画初主演作が完成!「この作品と出会えたことは必然」
映画「僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.」の初日舞台あいさつが9月23日、都内で行われ、出演者の向井理、松坂桃李、柄本佑、窪田正孝が登場した。
同作は、向井演じるごく普通の大学生がカンボジアでの学校建設のボランティアを通して成長していく姿を描く。
メガホンを取ったのは「バトル・ロワイアルⅡ 鎮魂歌 レクイエム」('03年)の深作健太。舞台あいさつ当日は、別の作品の撮影でマレーシアに滞在中のため欠席となったが、向井ら出演者に向けた音声メッセージが流れるというサプライズがあった。「この作品は本当に心から撮りたいと思った作品。役者の皆さんには本当に苦労を掛けたと思います。僕たちは世界を変えることはできないかもしれません。でも僕はこの作品をみんなと作れたことで何か変われた気がします。お疲れさまでした」という監督の言葉を受け、向井は「たくさんの人たちとこの映画を作れたことはいい経験になりました。そして何かを残せる自信のある作品になりました」と胸を張った。カンボジアには以前テレビ番組で滞在した経験もあることから、「この作品と出会えたことは、運命というか必然なのかもしれない。このメンバーとできて幸せでした」と作品への熱い思いを語った。
本作が初の本格的な映画出演となる松坂は、「この作品が僕の代表作になると思いました。監督やこのメンバーとまた一緒に仕事がしたいので、そのためにもまた頑張っていきたい」と意気込んだ。
個性派若手俳優として注目されている柄本は、「深作監督の作品が好きで、出させていただけただけでも幸せです。今回は、ドキュメンタリータッチで撮るということで自然な演技を心掛けていましたが、リハーサルの中でやっていたアドリブを加えた新しい台本をいただいた。結局アドリブというより、全然違う話になっちゃいましたね(笑)。とても楽しい撮影でした」と、撮影の裏話を明かした。
監督から「天才」と絶賛された窪田は、「監督の言葉を聞いて、向こうでつらかったこと、ワイワイ楽しかったこと、歌ったこととか、鮮明に頭の中に流れてきました。この4人のうちの1人になれたことは運命というか、縁みたいなものを感じました。これから新しい一歩を踏み出せる作品になりました」と振り返った。
最後に、向井らが客席に「もう僕たちの手からは離れてしまいましたが、これからは皆さんの手で映画を成長させてください」とメッセージを送った。すると観客席から「任せてください!」と声が上がり、向井は「ありがとうございます! この映画をよろしくお願いします」と締めくくった。
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