本仮屋ユイカが照れ笑い「寝顔は人に見せられません」
来年の1月16日(月)から公演される舞台「パレード」の制作発表記者会見が10月26日、都内で行われ、出演する山本裕典、本仮屋ユイカ、原田夏希、竹内寿、福士誠治、演出を手がける行定勲が登壇した。
本作は、直木賞作家の吉田修一氏が'02年に山本周五郎賞を受賞した同名小説が原作で、'10年には行定勲監督によって映画化され、第60回ベルリン国際映画祭パノラマ部門 国際批評家連盟賞受賞、第4回アジア・フィルム・アワード ベストフィルム ノミネート、第14回釜山国際映画祭招待作品にもなり、多くの話題を呼んだ。年齢も職業も異なる4人の若者たちがルームシェアする都内の2LDKのマンションが舞台。4人の部屋にある朝、1人の男・サトル(竹内)が現れ、一緒に住むことになる。折りしも、近所で女性を狙った連続暴行事件が起こり始め、一方、4人にはそれぞれに抱えていた問題が露呈し始めていく。
映画に引き続き、舞台でも演出を務める行定は「これを演劇化されるということを聞いたとき、他人にやられたくないなって気持ちがありました。一回作ったものを新しく作り直すというのは大変なことだと思います。今回はシナリオを人にたくしたので、そこでどんな化学反応が起こるかというのが非常に楽しみだし、自分の作った映画版を裏切ろうというのがテーマです」と舞台化への方向性を語った。良介役を演じる山本は「映画の『パレード』を見たときに、独特の世界観に魅了されました。今回の舞台『パレード』も、舞台ならではの見せ方で、一人でも多くの人を魅了できたらなと思います」と意気込んだ。直輝役の福士は「映画の『パレード』の方が認知が多い中、新たに舞台『パレード』という世界を作っていけたらいいなと思っています。映画とはまた違った裏切りを見せられるんじゃないかなと思います」と目標をかかげた。ある秘密を抱えている直輝を演じることになる福士は、直輝と同じように人に知られたくない秘密を抱えていませんか?という質問をされると「ないです。まったくないです。直輝とは違います」と即答。あまりの即答ぶりに会場には笑いが起こった。
今回が初舞台となる本仮屋は「自分じゃ初舞台ということをうっかりしてました。お客さんと一緒に楽しめる舞台を今からすごく楽しみにしています」と初めての経験を、緊張するよりも楽しんでいる様子を見せた。また、今回演じる琴美を、映画版で演じていた貫地谷しほりと大親友だという本仮屋は「この役が決まったことをしーちゃん(貫地谷)に報告したら、すっごく驚いてました。『琴美役をユイカか。面白いね』って喜んでくれてました。『ちゃんと舞台見に行くね』と言ってくれていたので、その日が一番緊張するかもしれませんけど、頑張ります」と喜びの笑顔を見せた。記者からの質問で、ルームシェアをして見せたくない自分の一面は?という質問をされると「寝ているところです。寝顔がちょっと良くないって評判なので(笑)。寝顔は見せられないので、外では寝ちゃいけないと思ってます」と照れながら告白をした。
東京公演 '12年1月16日(月)~29日(日) 天王洲 銀河劇場
大阪公演 '12年2月4日(土)~5日(日) シアター・ドラマシティ
10月29日(土)からチケット販売開始